新作映画『テラフォーマーズ』ネタバレありの感想文 〜観終わったら、きっと人に優しくなれる〜

低いところから失礼します。ジャガモンド 斉藤です。

先日のゴールデンウィークに公開されたものの、最初から存在しなかったようなシカトっぷり。笑 レビューでは某進撃映画と同じくらいつまらない!!!とか言われ、完全に他の大作に埋もれている三池崇史監督『テラフォーマーズ』

最近、世の中ではみんなが「いいね!」と言うから自分も「いいね!」と言う傾向がある。逆もしかりで、つまんないと言われるとつまらないんだと思い込んで食わず嫌いする。もったいない!ってことで『テラフォーマーズ』観てきました。

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結論から言うと

言うほど悪くない!!

みんなそんな目でテラちゃんを見ないでよ!悪い子じゃないんだから!

 

これはこれで楽しめる。ということで、書き殴っていきます。

 

まずは、あらすじから

火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の壮絶な戦いを描いた大ヒットコミックを、鬼才・三池崇史監督のメガホンにより実写映画化。主演を「悪の教典」でも三池監督とタッグを組んだ伊藤英明が務め、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬ら豪華キャストが集った。2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人(そうじゃない人いるよね…?)が火星に送り込まれるが……。送り込まれた彼らには昆虫のDNAが組み込まれており、各昆虫の能力を人間大のサイズで発揮することがきでる。彼らは異常進化してしまったテラフォーマーたちと死闘を繰り広げるのだった。

 

・・・どうだ!

 

2599年という「いつだよ!」というバカっぽい設定と、火星の気温を上げるためにゴキブリを送り込むというなんだかよくわからないテラフォーミング計画……もうこの時点でまともな実写映画を観れると思ってる方が悪い!うん、つまりおまえが悪い!(無茶苦茶でごめんなさい)「いまやってる映画で何観たらいい?」と聞かれたら、確実に名前をあげない映画だが、完成度の高い映画ばっかり観ないでたまには頭の体操をしよう!(ちなみに筆者は原作の漫画は途中まで読了!だけど、ウル覚えです・・・もちろん漫画の設定としては楽しい!)

きっと本作を最後まで鑑賞しニコニコしながら劇場を後にすることがきたならば、そのあとの人生で他人のどんな失態でも許すことのできる心の優しい人間に成長することができるに違いない!!

 

そう!『テラフォーマーズ』は人の心を優しくしてくれる映画なのだ!

「人に優しくなりたい」と悩む君は今すぐ映画館へ向かおう!

 

それでも観る気にならない君へ!ここで、『テラフォーマーズ』の「具体的にどこが君を優しくしてくれるのか」をポイントで紹介していこう!きっとこれを読めば、観た気にもなるし、観る気にもなるかもしれない!

 

①ケイン・コスギの日本語が上達していて安心する!

みなさんお馴染みのケイン・コスギさんが本作にはゴッド・リー役で出演している。

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ゴッド・リー。強そうだ。

最初は黙って端っこに座ってるので「あれ?日本語変だから喋らないキャラ?」と思いきや、最初の戦闘でしっかり見せ場が用意されている。しかも、主人公 伊藤英明を日本語でだますという登場のしかた。

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テレビを見てて「いつ日本語がうまくなるんだろう」と不安になっていたみなさん、大丈夫。

ケイン・コスギに日本語は上達している!

映画が始まってずっと不安な気持ちが続くが、ケイン・コスギの「日本語披露のシーン」(もちろん披露がメインではない)によって一気に気持ちが落ち着き、安定した精神状態で映画を観ることができる!もうこの時点で君は優しさに包まれている!

 

②人生で大切なことは、何事にも疑問は持たず実践すること!

みんなで乗ってたきた宇宙船バグス号。しかし、そのバグス号はテラフォーマーたちの襲撃によって宇宙船としての機能を失ってしまった…。もう地球に帰れない・・・。そんな絶望感がメンバーたちの間で漂う中、艦長が一言。

艦長 「バグズ1号の動力を使おう!」

みんな「なに!?バグズ1号?!1号が存在したですか!?」

驚愕する主人公たち。

そう!かつて火星に送られた別の宇宙船が存在したのだ!主人公たちが乗ってきた宇宙船は2号だったのだ!彼らは命綱であるバグズ1号を目指して、勇敢に火星の荒野を進むのだった…!うん!明快な展開だ!

問題はここではない、そのあとバグズ2号が画面に映った時、筆者はとんでもないものを目にしてしまった。

バグズ2号の機体表面に大きな字で

「2」と書かれていた。

 

もう一度言おう。

と書かれていたのだ!

 

主人公たちは宇宙船に搭乗する時「2の件」は話題に出なかったのか??

「2ってなんだろうね・・・まぁいいっか!」 となったのか?

よくもまぁ、2と書かれた宇宙船に乗ってきて1号の存在を聞かされた時、新鮮なリアクションがとれたなと感心する。さすが一流の役者陣。嬉しいサプライズを用意してくれた艦長に気を遣ったのか。それともみんな頭がテラフォーマーしちゃってたのか・・・

 

③山ピー、そのカツラはどうしたの。

気づいてると思うけど、山Pのカツラは被る意味がわからないし、ゴワゴワでなんか変。

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設定では、主人公たちは昆虫DNAを活性化する注射によって、昆虫の威力を増し、テラフォーマーたちと対等に戦えるようになっている。

クライマックスの戦いで、山Pは自分に注射を連射!

その注射によって身体は痛めつけられ(なぜか注射を打てば打つほど弱くなっていく。そして、なぜか髪の毛が伸びる…)敵の攻撃ではなく、自滅していく。

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山Pの頑張りもあって、テラフォーマーズは全滅!生き残った主人公 伊藤英明。テラフォーマーズの残骸が散らばる焼け野原に山Pらしき影が・・・

「ギギギ・・・ギギ・・・ギギギギギ・・・・」

と虫の叫び声が聞こえる…

まぁ、なんて可哀想な姿に…!!山Pは完全にバッタの姿と化していた。(なぜかダサいカツラだけは残っている)

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バッタの顔面画像はグロいのでイラストにしました。

 

ゆっくりとバッタPに歩み寄る伊藤英明。

そこでバッタ男が一言

 

バッタ男「お前らに惚れちまったぜ…」

 

えええええ!!???・・・しゃ、しゃ、しゃべれるの!???!

 

完全にバッタのDNAに乗っ取られたんじゃないの??

見た目は完全にバッタと化し、言葉を失ってしまったが、魂…つまり意思だけは山Pのまま。ということであれば、まだわかる。違う。別に声が変わるわけでもなく、ハッキリと山Pがしゃべっている。

 

「バッタの仮面を被った」山Pがそこにいた!

 

名作『ザ・フライ』ではを観てないのか!??

 

戦うために。仲間と一緒い生き残るためにバッタ男に変身したんだから・・・

仲間と通じ合える唯一の手段「言葉」は失いなさいよ!

 

伊藤英明「おい!大丈夫か…!?」

バッタP 「ギギギ・・・ギギギ・・・ギギギギギ」

伊藤英明「…こんな姿になっちまいやがって…」

バッタP 「ギギギギギギ・・・ギギギギ・・・」

伊藤英明「お前のおかげで救われたんだぜ・・・」

バッタP 「・・・ギギギギギギギギギギ!!」

 

 

で、いいじゃないか!「ギギギ」でいいじゃないか!

最初はいがみ合っていたが、最後まで一緒に戦ってくれた同志の声を聞くことができない・・・切ないじゃないか!ドラマじゃないか!!

※ちなみに原作でもこういう設定らしいので、なんとも言えませんが、「映画向きではない」と判断する部分はしっかりアレンジする。原作通りにするべきところは守る。というメリハリは大事。

なんだよ!これ!ふざけんなよ!結局、突っ込みどころ満載じゃねーか・・・!!

 

・・・はっ!ごめんなさい!ついつい熱くなって「優しい心」を失っていました。

まだまだ修行が足りない。

 

でもでも!そもそも三池崇史という監督は質もジャンルも幅広いから楽しい!という存在だから、これはこれでアリなんですよ!ということで、この記事を読んだ上でも鑑賞してもいろいろと「優しくなれる」ポイントがたくさんあると思います!ぜひ観に行ってください!(ごめんなさい、全然説得力ない)

 

低いところから失礼しました。

 

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』 ネタバレ無しの感想文 〜この映画は恐ろしい!どこまで進化する!? MCU映画〜

低いところから失礼します。

 

最近、ゾンビ映画を鑑賞する機会が増え「籠城」にロマンを感じているジャガモンド斉藤です。嗚呼、一夜でいいから籠城してみたい。

 

HuluやNetflixなどのネット配信サービスで映画がタブレットや携帯端末で手軽に観れちゃう世の中で「映画は映画館で観なさい!」という古臭い主張をされたらイヤ?

映像の質、音の質、環境……最高の設備を持って映画を体験するべきだという理由も、もちろんあるけど筆者が主張する理由はもう1つある。

映画は映画館で観よう。なぜなら…

 

映画はお祭り

 

だから。

映画は映画館だけに収まる娯楽ではなく、あらゆる分野に飛び火し、社会を巻き込む「現象」でもある。

公開終了までに過去作や関連作を鑑賞(ここはネットやDVDでいいからね♡)し、SNSやネットでその映画の反響をサーフィンし、ユニクロでコラボTシャツ着ちゃって、グッズなんかも買っちゃったりなんかして、浮かれた気分で劇場に足を運ぶ!映画館の外に出ても、その作品を感じ、取り入れて、みんなでワイワイ騒ぐのだ。

日本が生んだ巨匠 黒澤明監督は

「映画は世界の広場である」

という言葉を残した。

映画は「文化や言葉、習慣の違いを感じながらも、個人や人種を乗り越えて感情移入することができる」という意味合いなのだが「他者と一緒に同じものに熱狂する」というこのお祭りも、それに近いものがあるのではないだろうか。

みんなが熱狂するほど思い入れの強い作品だからこそ、感想・意見や感想が異なり、それを共有すること自体が楽しい。

(このコラムのパートナーでもある柿沼キヨシと立ち上げたイベント『おまけの夜』のコンセプトにもそんなエッセンスが入っていたりする。)

 

ともかく…映画をリアルタイムで鑑賞することの意味は重要だ!

 

今、まさにお祭り映画化しているのが、MARVELスタジオ&ディズニースタジオが世界に送り続けている映画シリーズがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)だ。

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要するにアメコミ映画。

今までアメコミ映画でも1つの作品がシリーズ化することはあったが「複数の作品の世界が同一」という思い切った作り方に踏み込んでいるのがMCUの特徴だ。

単体の映画には毎回、別の作品の話やキャラが登場し、エンドロール後には次作の布石となるシーンが必ず流れ「え?気になる!次も観なきゃ!」と思わせる中毒性を持っている。

だいたいこの手の作品は関連作や前作を観ていないと楽しめなかったりする。特に日本ではドラマシリーズが映画で完結したりするケースが異常に多いから、身近に感じることだと思う…。

そんなハンデがありながらも、ここまでMCUが成功しているの理由は1つ1つの単体作品が抜群の安定クオリティを誇っている点である。

「やっぱり稲葉!100人乗ってもダイジョーブ!」的なノリでスタッフ陣が自信満々でクオリティの高い作品を提供してくれている。

1つの単体作を観れば「あー、他も観なきゃ…」とかったるい義務感に陥るのではなく「他も観たい!」と思わせてくれる!それくらい良く出来ている。

だがしかし、「アメコミ映画」と聞いて拒否反応を示す人って多いのは?

マスク、マント、タイツを身にまとったヒーローが人類を救うために活躍するって……ちょっと冷める。

 

ちなみにそんな思いを胸にMCUシリーズを一作目から全て観ようとしてる、同じ「おまけの夜」のブログがこちら

マーベル映画『アイアンマン』感想。マーベルシリーズ(MCU)これから全部観る。

 

漫画やアニメならまだしも、実写でやるってなると「コスプレ大会」にしか見えないし、誰とは言わないけど、MCUシリーズの中にも際どい見た目の連中は確かにいる。少し前のアメコミ映画はその不安をぬぐえない何とも言えない作品は多かった…

だが、MCUの第1作である2008年『アイアンマン』は9.11以降のアメリカというテーマをしっかり正面から捉えつつも、ロバート・ダウニー・Jrが主人公トニー・スタークを演じたことで、とんでもなく緩急がしっかりとしている。

「自己中でナルシスト」という人物がヒーローになることで、新しいヒーロー像が誕生した。

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このアイアンマンと共通部分がありつつも、対極にいるヒーローがバットマンだ。アイアンマンもバットマンも特殊能力は何も持ち合わせていない。どちらもお金持ち。そのお金を元に、自分の装備を作り上げていくのだが、バットマンは「正義とは何か?」とずっと悩んでいる夜と雨がよく似合う憂鬱なヒーローだ。一方、アイアンマンは自分がしたことに悩むのは最初だけで、そこからは開き直り我が道をゆくパーティー野郎だ。(シビルウォーまで作品を重ねると、あらゆるトラウマを経験。キャラは崩壊し、極度の心配性に陥る)

そのキャラクターの潔さも相まって、アメコミに抵抗ある人でさえ楽しむことのできる娯楽作として最高の出来栄えとなった。

 

『アイアンマン』のヒットで調子付いたMARVELスタジオは、8年間に渡って、MCUの単体作品やヒーローみんなが大集合する『アベンジャーズ』を1、2と大成功させ、今ではとんでもない「お祭り映画」と化してしまった。

そして…

前置きが長くなったが、今回紹介するのはシリーズ13作目となる

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『シビル・ウォー  キャプテンアメリカ』

〜あらすじ

マーベルコミック原作「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3作。マーベルヒーローが集結した「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」後の物語となり、キャプテン・アメリカとアイアンマンという「アベンジャーズ」を代表する2人のヒーローの対立を描く。人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。キャプテン・アメリカ、アイアンマンらおなじみのアベンジャーズの面々に、アントマンやブラックパンサー、そしてスパイダーマンと新たなヒーローも続々参戦。(映画.comより引用)

 

キャプテン・アメリカ単体の映画ではあるが、あまりに多くのヒーローが出演するため『アベンジャーズ 2.5』とも呼ばれているほど。

正直、本作を観る前、筆者はこのお祭りにいい加減に疲れ果てていた。

というのも、『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』がオールスター感謝祭みたいな演者量になってて「あれ?これ誰だっけ?」の連続で、もうヘトヘト。

その感じがまた来るのか…と思ったら腰が重かった。

しかし、一度担いだ神輿を手放すわけにはいかないぜ!てやんでい!ということで、劇場に足を運んでみた。

結論から言う。

 

ビックリしちゃった!!

MCUシリーズの中で一番「ショッキングな面白さ」だった!

 

まず、懸案だった演者の量。

うん、多い。

だけど、しっかり一人一人に焦点が当てられていて、教室の窓際にいるような存在感の薄いヒーローはどこにもいない。よくぞここまで整理してる。

アベンジャーズを国連の監視下に置くか置かないかで対立するんだけど、それぞれがなぜそのような道を選んだのかを知りたくなり過去作品を見直したいというモチベーションも湧いてくる。

そして、好みだったのがアクション。

個人的にフルCGのキャラがひたすら殴りあうっていうアクションは好きじゃない。

いくらバカバカしくとも着ぐるみの実写にこだわっている『ゴジラ』で育ってしまった筆者としては、フルCGだとどうしても嘘くさく見えちゃう。

このキャプテン・アメリカシリーズは前作もそうだったが、実写の肉弾戦がメインになっていて、痺れる。シビレル・ウォー(深夜に書いてるから許してほしい)

高速道路を危なっかしく走るチェイスシーンは最高に唸る。

 

そして、何より一番のパンチを食らったのはクライマックス。

 

最後の仕掛けで「ええ‼そんな展開になっちゃうの!?」って怖くて震えた。

『セブン』『ファイト・クラブ』のデヴィット・フィンチャーの映画を観てる気分になった。

筆者が映画を観てて、個人的にグッとくるのが

「ジャンルがシフトしていく」

ことだ。

映画を見始めた頃と最後の頃で作品のジャンルが変わってしまい、こっちが振り回されてる感が快感でたまらない。

本作は完全にそれだった。

ラストの殴り合いのマジ感によって、中盤の見せ場である空港での殴り合いはもはやタダのじゃれ合いに感じる。

アイアンマンがスパイダーマンを雇う意味は、スパイダーの糸でキャプンアメリカを傷つけないためであろうけど、ラストはそうじゃない。おそろしいほど手加減がない。

映画の冒頭でアイアンマンがある台詞を講義でみんなに説く。

その台詞がラストでは……あああ!これ以上はネタバレになっちゃう~~~!急いで劇場いって~!

 

そして、アベンジャーズ内戦の結末も全く安易でない。

ラストに登場する「必要ならいつでも呼んでくれ」というセリフはTHE ヒーローだし、最高にクールだ。

「うちわモメ」という同じようなテーマを扱っていた『バットマンvsスーパーマン』は一体、なんだったんだ。と思えてしまうほど。

 

どんな映画においても、主人公が「成長する」ということは欠かせない。

ヒーロー映画で主人公の「成長」を描きやすいのは決まって第1作目だ。

だいたい主人公は何らかの事情で何かしらの力を得て、得た力の責任を自分に問い、ヒーローになるかならないか悩む。で、クライマックスでちゃんとヒーローになる決意する。

大体がこのプロットである。

続編では「ヒーローを続けるかどうか」で悩んだり「大切な人を失う」みたいな展開になり、ヒーローとしての気持ちよい成長は描きにくくなっていく。要するに話がなかなか前に進まないのだ。

だが、本作でキャプテン・アメリカは3作品目だが、組織に依存することのない「真のヒーロー」へと成長を遂げるのだ。

今までもヒーローだったけど、もっとヒーローになる!

しかも、今まで童貞(たぶん)だったキャップは恋の面で大事な一歩を歩む…(やっと踏み込んだキャップに拍手喝采!よくできました!)

キャプテン・アメリカ(日本に置き換えたら「日本の隊長」みたいな感じだぜ?)っていう名前はダサいし、コスチュームも星が書いてあったりしてなんだかセンスが小学生みたいだなって思ってた。アイアンマンに比べたら考えが真面目でつまんないし、童貞だし(たぶん)ってバカにしてた。

ごめん。今までごめん。キャップ。

君が一番カッコイイよ!!!

アメコミ映画と聞いて、ジンマシンがでちゃってたそこのあなた!大丈夫!

MCUシリーズはヒーロー映画という枠を飛び越えて、楽しめる!どんどん進化してるよ!

 

さぁ、今からこのお祭に参加しよう!!!

 

低いところから失礼しました。

ハリウッド版『デスノート』監督⁉︎ アダム・ヴィンガード

 

低いところから失礼します。

 

アメリカは太っ腹だ。

低予算の映画で「わ!この監督すごーい!」とマークしてると、超大作商業映画の監督に突然抜擢されたりするから、同級生がAV女優としてデビューしてしまったような寂しさもありつつ嬉しい興奮もある。(同級生がAV出たら絶対観るもんね!)

だが、それと同時にその大きなチャンスで大失敗し、2度と大作を任されなくなったりもするパターンもあるので結果次第ではあるのだけど

ともかく、アメリカでは低予算映画で注目され、超大作の監督を任されるケースが多い。

 

今日はそのうちの1人である

アダム・ヴィンガード監督

について殴り書く!

 

ここ数年、アダムちゃん(親しみも込めてアダムちゃんと呼ぼう!)を陰ながらで応援していたんだけど、ビックニュースが舞い込んできた!

どうやらハリウッド版『デスノート』監督に抜擢されたらしい!!!

 

低予算ながら間違いなく傑作を生み出してきたアダムちゃんがついに脱いだ!!

 

好きだった同級生がAVに出るなら、観ないわけにはいかない!

 

というわけで、今からアダムちゃんファンになっても遅くはない!

ぜひこのタイミングでアダムちゃんのことを好きになってもらいたいし、絶対に損はしない!

しかも、このアダムちゃん。

サスペンスやスリラー映画が多いので、今年の夏に家で鑑賞する映画としては最高にピッタリ!

 

ということで、個人的に推している「アダム・ヴィンガード おすすめベスト3」を勝手に発表!(ベスト3も何もアダムちゃんは長編映画まだ3本しか撮ってないよ!)

 

まず第3位!

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『ザ・ゲスト』(原題『The Guest』)

ハロウィン間近、ある家庭に戦死した息子の友人という青年デビッドが現れ、人柄も容姿も完璧な彼を一家は快く迎え入れる。デビッドは家庭内の問題を解決するなどし、家族との距離を縮めていくが、徐々にその隠された裏の顔が明らかになっていく。やがて事態は特殊部隊も巻き込んだ壮絶な銃撃戦へと発展。平凡な家庭が一転して戦場と化す。(映画.comサイトより)

 

アダムちゃんの映画で面白い要素の1つは、ある人物の印象が見始めた頃と観終わる頃で比べると、完全に180度変わってしまうところにある。

この『ザ・ゲスト』はその極め付けでだ。

最初「え?デビットすげーいい奴。こういうお兄ちゃん欲しかったんだよね〜!」って観てるこっちはウハウハしちゃうんだけど、中盤から少しずつ…「あれ?こいつなんだ?てか、デビットで…」とか疑い始めてしまって、ラストはもうてーへんなことになりまっせ。

 

ただ予告編がちょっと大げさすぎる!

「裏がある」「裏がある」ってさすがにうるせー。そこまで驚愕のラストではないので、軽い気持ちで観よう。

真相はちょっとありきたりでチープな感じは否めないが、アダムちゃんの長編映画の中では一番派手なアクションとかあるから楽しめるはず。

 

第2位

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『サプライズ』(原題『You’re Next』)

両親の結婚35周年を祝うために家族10人が集まる。しかし、そこへ突然キツネやヒツジ、トラといった動物の仮面をつけた集団が現れ、次々に家族たちは殺されていくのだが…逃げ場のない密室で予測不能な事態が次々と巻き起こる。(映画.com)

 

アダムちゃんの代表作にもなっている『サプライズ』

「山奥の別荘に楽しみにやってきた集団」という設定の時点で「あ~。みんな殺される映画だ!」と推測してしまう人は多いはず。

その発想を逆手にとった映画が本作だ。

主人公は、大家族に嫁いだ女性エリン。

こういう映画に逃げ惑う女の子は必ず登場する。日本のホラー映画でもそうだ。キャーキャー言いながら逃げる女性の姿が画になる。

本来なら、リア充メンバーがズバズバと殺人鬼に殺され、エリンは逃げ惑う!観客はそこに映画ならではのカタルシスを感じるのだがこの映画は逆だ。

 

なぜならエリンは…

 

サバイバルが得意だったのだ!!

だから、強い!そして、何より肝が据わってるのだ!

 

「なんだよその設定!」ってツッコミたくなる気持ちもわかるが、まあまあ落ち着いて!

 

その設定さえ飲み込んでしまえば、日頃のストレスが吹き飛ぶ超絶娯楽作だ。武器を持ち、余裕をかましていた犯人集団たちが慄いていく姿は最高に気持ち良い!

邦題と予告編通りに「サプライズ」を期待すると肩透かしを食らうので要注意だが、通常の「ペンション殺人もの」映画にひねりが加わっているので、十分に楽しめる作品だ。

家でビールとポップコーン食いながら、わーきゃー言って楽しんでもらいたい。

 

 

1位!

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『ビューティフル・ダイ』(原題『A Horrible Way to Die』)

脱獄し殺人を繰り返しながらかつての恋人のもとへ向かう殺人鬼の現在と、2人が愛し合っていた過去の姿を交錯させながら描く。恋人が殺人鬼であることを知ったサラは自ら警察に通報し、愛を終わらせたが、そのことがきっかけでアルコール依存症になってしまう。一方、サラの通報により投獄されたギャレットは、看守を殺して脱獄。猟奇的で残虐な本能を抑えることができず、殺人を繰り返しながら、かつて愛した女サラのもとへ向かう。

 

公開は『サプライズ』より後になっているが、制作されたのは2010年。

つまりアダムちゃん記念すべき長編デビュー作だ。

最も愛する人間が殺人鬼だったらという設定に加えて殺人鬼が「何のために脱獄し、何のためにサラに会うのか?」が重要なキーとなっている。ラストでそれが明かされる時、唸る!!!

かっちょええ!!!美しい!!!

もし、自分が愛した相手に裏の顔があったらと想像したことは無いだろうか?

少なくとも本作を鑑賞した後、絶対恋人の見方が変わる……。

淡々としているので派手好みの人には物足りないかもしれないが、アダムちゃんの長編の中では一番グロテスクなシーンも無いので、オススメ。

 

アダムちゃんはこの長編3作品で共通するテーマをベースに物語を展開している。

それは…

 

「隣人への恐怖」

 

ここでの「隣人」というのは、身近な人のことをさす。家族、友人、恋人……

人生で出会うたくさんの人々の本当の姿を過去の経歴を、僕たちはどこまで把握して付き合っているのだろう。

 

『ビューティフル・ダイ』では主人公の恋人が殺人鬼だったという「恐怖」

『サプライズ』では殺人鬼3人組にとって主人公の存在がまさに「恐怖」であり、主人公にとっての「恐怖」は真犯人の存在だ。

『ザ・ゲスト』はその極みでいきなりやってきた人間の情報量の少なさが「恐怖」を無限大に倍増させる設定だった。

 

この「隣人への恐怖」というのは誰もが感情移入できるテーマだ。

 

もしも自分の恋人が…

もしも自分の家族が…

もしも隣に住むあの人が…

と日常に起きうる恐怖に置き換えることができるのがアダムちゃん映画の醍醐味でもある。

 

アダム・ヴィンガードという監督は

「隣人への恐怖」というテーマをベースにジャンル映画を進化させてきた新鋭作家なのだ。

 

では…

ハリウッド版『デスノート』

とんでもないアレンジが加えられてない限り、アダムちゃんにとってなんとピッタリな題材ではなかろうか!?

「誰がデスノートを持っているのか」という設定で心理戦を展開するアダムちゃんの姿を想像すると今からワクワクが止まらない!!

今からアダムちゃんの過去作を鑑賞し、ハリウッド版『デスノート』にみんなで備えよう!

 

低いところから失礼しました!

新作『コップ・カー』感想文 〜「弱そう」が怖いという逆転の発想〜

低いところから失礼します。

 

先日、初の4DXで水を浴びすぎて、完全に風邪をひいたジャガモンド斉藤です。

次回からはちゃんと水停止ボタン押します。

 

さて、この映画コラム『低いところから失礼します』の記念すべき第1回目。

映画館やDVDなどで鑑賞した「映画」をお笑い芸人のわたくしが低いところから……とか言いつつ偉そうに!そして、時には激しく!さらには愛と尊敬を込めて映画のことを書きまくる…そんなブログにしていこうと思います。

皆さん、是非お付き合いください。

宜しくお願いします。

 

本日、紹介する映画は、テアトルシネマ渋谷で鑑賞してきた……

ジョン・ワッツ監督『コップ・カー』

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コップのカー。つまりパトカー!

それがどうしたんだと!

まずは、簡単にあらすじを紹介します。

 

家出をした少年二人組が主人公。

あても無く広い荒野を2人で歩いていると誰も乗っていないパトカー(コップ・カー)を発見!

もちろん免許もは持ってない2人だけど「マリオカートならやったっことある」というしっかり根拠のある自信でそのパトカーを盗み出し、走り出す!

フッーーーー!

楽しい!!!無免許運転は少年時代の夢!ロマン!

 

『グーニーズ』や『スタンドバイミ』を彷彿とさせる少年冒険モノのテンションで映画はスタートするが

そのパトカーの持ち主は悪徳警官ケヴィン・ベーコン様だった!

その車に悪いことたくさんした証拠品とある人物をトランクにを乗せていたもんだから、激オコ!

ベーコンはそのコップカーを取り返そうと少年2人を追い始めるのだった……

  

 

もう面白そうでしょ?

 

まず少年達!かわいそすぎるよ!

 

初めての社会経験が全力のケヴィン・ベーコンに追われるって。

「運がない」じゃ片付けられない!

「ガキども 遊びは終わりだ」って、そんなにムキになられたらもうたまんないよね。

たぶん過去世で悪いことしたんだろーね!

 

まず、この悪徳警官のキャスティングがケヴィン・ベーコンってのがすんげー良い!

ベーコンが具体的にどんな悪役なのかは、本編内で全く語られない。

冒頭で、人気のない林にパトカーを駐車するベーコン。運転席からヌッと出てくるもうその時点で、怪しい。

「あ、この人悪役だな」と直感でわかるのが、ケヴィン・ベーコンの顔力!

そう。ベーコンに説明はいらないのだ!!

毎回、ベーコンが悪い!!(それは言い過ぎ)

もちろん、その後の彼の行動を見れば、裏で悪いことをコソコソやってるんだってことが明らかになっていく。

 

もしもこの役がシュワちゃんみたいなムキムキ野郎だったら、何があっても地獄の果てまで追いかけてきそうなターミネーター感が強すぎる。

もしもこの役が『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムなら無駄に早そうなスポーツカーで追いかけてきて、速攻で追いつかれイスを使った謎の格闘技で即死しそうだ。

 

ベーコンは弱そう。

てか弱い!

 

冒頭で、死体を荒野に空いた穴まで引きずって落とすシーンがあるんだけど、もうヘトヘトで汗だく息切れ状態だし、そもそも車でその穴まで行けよ!という頭の弱さも備えている。

(とは、言ったものの後半はズル賢いので、生き抜く知恵はあるらしい。それも弱さゆえ?)

 

だか、そこがキャスティングの妙というやつで、「弱いからこそ、何をするかわからない」感が怖い。

麻薬がらみの証拠品が消えたことで、焦りまくるベーコンは『フォレストガンプ』のトム・ハンクス並みに荒野をダッシュして車を盗み、家にあった証拠品である麻薬をトイレの便器に捨て流しながらも吸いまくってハイになるという慌てっぷり!

 

ねぇ!落ち着いてよ!ベーコン!

思わず、スクリーンにそう叫んでしまいたくなる。

 

そんな様子を観る観客は「あ。このおじさん、子供でも殺すなといや~な予感がしながら映画を観る事になるから、そんなことも知らずにキャッキャはしゃいでる主人公2人を見ると「もう!いいから静かにしてよ!」とヒヤヒヤものなのだ。

 

 

ケヴィン・ベーコン本人が脚本を読んで惚れ込み製作総指揮も担当しているので、ナイス ケヴィン!!!

 

だが、本作の本当に恐ろしいところはその子供2人の無邪気さだ。車を盗み出すところからラストにかけてずーっとキャッキャしてる子供2人が1番危ういし、笑える。

ラストの仕掛けはその「若すぎる若気の至り」が招いた最悪の事態へと発展していくし、それが主人公少年の成長にも繋がるキーにもなっていく。

 

本作が認められ、監督のジョン・ワッツは新『スパイダーマン』シリーズの監督を任されることになったそうだ。

もしかして、スパイダーマンの敵役がケヴィン・ベーコン…なんてことも!?

これから大物になっていくであろう監督の傑作を是非、その目に焼き付けてもらいたい!

 

低いところから失礼しました。