新作映画『アイアンガール FINAL WARS』感想文 〜あんあんガールはもういない!そこにいるのは戦う鋼の女!〜

まことに不勉強かつ失礼ながらエッチなあんあんガールな映画だと思いきや、ターミネーターやエイリアン2などSFの名作へのオマージュを散りばめたゴリゴリ近未来SFアクションだった明日花キララさん主演アイアンガールシリーズ3作目。

心の奥底のどこかでほんの少しほんの少しだけ期待していたエロ場面は皆無で、人類滅亡の戦いとなるFINAL WARSの鍵を握る天木じゅんさん演じる謎の美少女サラを巡る攻防戦を軸に明日花キララさん演じる主人公クリスが「自分探しの旅」に決着をつける太い物語にカウンターを食らいました。

『AKIRA』またはそれに影響を受けた『ルーパー』やNetflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス』のエルを彷彿とさせる殺傷能力の高い超能力を操るサラがか弱い少女というルックの時点でグッときてしまいます。

どう見てもか弱くてあどけない美少女が人類を終わらせるパワーを宿していて、どんなに屈強な大人でもそれは制圧することができない、というこの設定。ゴジラ少女です!小さい存在なのにうちに秘めてるパワーは怪獣級。しかも、サラには悲しい過去があり…。

映画の終盤である強大な力を持ったサラとクリスが分かち合いぶつかり合う場面があるのですが、舞台挨拶で天木じゅんさんが「涙が止まらなかった」とおっしゃっていた通り胸を打つものがあります。

そんなことを感じながらも「いつあんあんするんだろう」とか脳裏に浮かんでしまいましたが、この映画で男は端っこに追いやられた脇役にすぎませんし、男性観客が望むような性的接待もない。変身場面でほんの少し見える乳首も、はい。これでいいでしょ?嬉しいでしょ?といういい意味で作業感のほとばしること絶妙なエロバランス。

物語の真ん中で戦い葛藤する人物はすべて女性。戦う女の映画!それがアイアンガール FINAL WARSなのだ!