3/22公開!超新作映画『新宿タイガー』感想文 〜自分主役の映画をどセンターで観る主人公、万歳!〜

今年は寅年か?って思うくらい色んなトラがスクリーンで暴れまくる2019年

「Kis-My-Ft2」の北山宏光さんが主演の転生して猫になった父を描く『トラさん僕が猫になったワケ』は現在公開中で、年末には山田洋次監督の寅さん50作目となる『男はつらいよ』が公開される。

そんなトラ映画の中、タイガーマスクを被り40年間、新宿で新聞配達を続けた男・新宿タイガーに密着した『新宿タイガー』が3/22に公開される。

仕事場が新宿になることの多い僕はピンクの衣装と虎のお面に身を包み自転車に乗っているところに遭遇したり、映画館でもお見かけすることのある新宿タイガーさん。

なぜ?と思いつつも、ご本人にいきなり聞く以外に深掘りする手段もないため、結果的には何の疑問にも思わないくらい自分の中で馴染んできてしまった存在・新宿タイガー……

いったい何者なのか?

縁あって本作のマスコミ試写会にご招待していただき前から2列目の中央に座った時。目の前、つまり1列目のどセンターに「指定席」と手書きで書かれたA4用紙が置いてある。「おや?」と思ってると、上映開始直前にピンクのブロッコリーが駆け込んできて着座。

自分の映画そこで見るんかい!

まさかの新宿タイガーさん、自分主演の映画をどセンター真ん前で観るという心意気!あっぱれ!

僕視点からすると本物の新宿タイガーさんナメの映画『新宿タイガー』を観る。という貴重な体験ができました。

 

さて、このタイガーさん。

映画と女性とロマンと夢をこよなく愛しているそう。

女性にいたっては毎晩、別の女性とお酒をかわし「あなたみたいな綺麗な人は他にいない」と決め台詞のような口説き文句を連呼。口説くといっても決して肉体関係を求めるのではなく、ひたすら女性を褒めちぎってその場で解散。

ややこしいが、まるで寅さん。

そんなタイガーさんの日常を追うこの映画に、不思議な気持ちを抱く僕。

というのも、あえて言葉を悪くするならば街で見かける「町のヤバい人」である新宿タイガーさんに対して、我々お笑い芸人は普通【ツッコム側】に回るわけです。なんなら自分らのネタ、他芸人のネタにそういった「町のヤバイ人」要素が入ってくることだってある。

こんなことを言ったら後出しジャンケンだ!と思われるかもしれませんが、正直僕はそういった人に対してそこまで違和感を感じません。

なんなら「自己主張万歳!」と共鳴しつつ、実際自分はそこまではやらないというズルい立場にいます。でも、潜在的にそういった方々を肯定している自分がどこかにいるわけです。

それは芸人としてどうなんだよ!と叱られてしまうかもしませんが、「町のヤバイ人」にちょっとした愛おしさや興味さえ覚えるレベル。

40年間、価値観や時代の流れを気にせず「ラブアンドピース」を胸に、タイガーマスクの格好を貫いてきたご本人におこがましくも親近感と尊敬の念を僕が抱いたことは確かです。

大袈裟に思われるかもしれませんが、タイガーさんの姿を見てなんとまぁ「継続は力なり」という立派な言葉を思い起こしてしまいました。

変な格好をし続けることが継続か?と笑う人の様子も目に浮かびますが、じゃあ私たちはいくつこの事柄を今までに継続しているか?と自問した時に押し黙ってしまうことは明白!大概の人が長年も継続してるのは飯食ってクソして寝ることくらいです。

 

この自分の気持ちは何だろう?と不思議な気分に浸っていると…映画内にタイガーさんの生年月日が映されました。

 

2月1日

 

いや、僕も!僕も……です!!!

 

嬉しさと困惑が50:50で去来しました。

この事実により俺もあっち側なのかも……なんなら数年後の自分の姿なのか…と不思議な可能性を感じながら映画は終了。

目の前にいらっしゃるわけだし、色々胸も熱くなってるから声でもかけようかと思ったものの、場内が明るくなった途端にタイガーさんは隣に座った美女に話しかけハッキリは聞こえないが「あなたはこの世で1番美しい」的なことを言ってるご様子。

少し待つか…と思いつつ、全員試写室から退場しても席を立たず美女と話すタイガーさん。…諦めてその場を後にしましたとさ。

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