読んだら必ず観たくなる

エンドロール観ながら「ちょちょ、待って待って勘弁してくれよ…」って言いながら(本当に言ってました)涙ドバドバ。ホントに止まらなくてSAWの新作か!ってレベルのマジ拷問。涙拷問。あんなの耐えられるわけがない。

『アベンジャーズ IW』ではサノス。同年公開で同じくアメコミヒーロー『デッドプール2』ではケーブル役という、今骨のある悪役をやらせたら右に出る者はいない!ヴィラン俳優のジョシュ・ブローリンが今作では森林消防隊のボスを。その消防隊に入団する元ヤク中の新人役は『セッション』でスパルタハゲにボコボコにされ『ファンタスティック・フォー』リブート版ではあまりのコケっぷりにボコボコにされたマイルズ・テラー。

この映画は彼らを含める20名の消防士たちが2013年にアリゾナ州で起きた巨大山火事に立ち向かう実話を元にした物語です。

事件の詳細を知らなかった僕は「なんかバックドラフトでたのしそ〜」と軽い気持ちで映画館へ。

 

すると…

 

お?

なんだ?やけに地味じゃないか?

 

山火事を専門とする彼ら少数精鋭部隊が何をするかと言えば、乾燥した季節に発生する山火事の炎から住宅と住民の命を守るために…

 

木を切り溝を掘る。

木を切り溝を掘る。

木を切り溝を掘る。

その仕事を終えると、ピラミッド作ったり、瓶ビールを飲んだりしながら「こりゃ最高の仕事だぜ」と。

 

おいおい!

 

おれは今『北の国から』を観てるのか?脚本・倉本聰なの?

 

 

しかし、消防隊の若者達が仕事の合間に

「昨日さ○○とヤってさ〜」

「え?マジ?やば!」

「激しすぎたわ〜」

みたいなキャッキャする会話を観て愛さずにはいられず、あぁ!いいよな!仕事の合間で話すそういう話が一番楽しいよな!ってなんだかのほほん。

また、各登場人物が妻との関係、娘との関係、彼女の浮気…あらゆることで悩む姿を見て寄り添いたくなる。

「そうだよね、地味に見えるけど死と隣り合わせの仕事だもんな…。悩みを抱えながら戦ってるんだよな…」

 

 

実力ありすぎるキャストの名演もあって、こっちの気持ちがぐいぐいぐいぐい引き寄せられ、みんなに心が持ってかれる前半戦なんですけど、ある場面での急な展開……

 

ああ……

開いた口がふさがらない…

嘘だろ……

 

あえて押さえた前半で「人間」を描くことを徹底。それによって表面上の感動を呼ぶのではなく、現実の彼らがあの時どんな想いでどのように仕事を成し遂げていくかを描いた最高にアツイ男の映画だった。

そこからの例のエンドロールでストレートパンチを数十連打くらいます。

 

 

なんか、ヒーロー映画が溢れすぎてるこの世でいつの間にか【勝手なヒーロー像】が頭の中に出来上がってしまっている自分に気が付かされました。

映画じゃなく、ぼくらが生きてるこの現実に【本物のヒーロー】はいて、それは思ってたより地味で目立たないけど、ていうか、もはやぼくたちがそのヒーローに守られている事実さえ知ることはないかもしれない、それくらいの次元に本当のヒーローはいるんだって、そう思えた大事な1本になりました。

 

 

 

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