読んだら必ず観たくなる

「おまえを倒すには片手で十分だ」

死ぬまでに一度は言ってみたいと男の子なら誰しもが思うであろうこの台詞を体現する男。それがマ・ドンソクだ!

冒頭から片手(しかも平手打ち)で犯罪者をばったんばったんなぎ倒していく主人公刑事!そもそも韓国映画の平均点はべらぼうに高いわけですが、お国の歴史的背景から「頼りにならない刑事」が描かれがち。そんな中で、こんなに強くてチャーミングでコミカルで、気持ち良い刑事は同国の映画でも観たことない!

この映画はとにかくマ刑事最強映画でその辺の凡人と比べると考え方からして違う。

例えば、刃物を持った犯人を追い詰めた時に証拠品を入れる袋を取り出し「ほら、これに入れろ」と投げかける。つまり、マ刑事にとってこの勝負はすでに見えている。いくら刃物を振り回そうが結末はわかっている。だから、面倒な争いはとばしてさっさと終わりにしようと。

これは本当に強い男だからこそできる漢の振る舞い!

余裕があるって、男にはいついかなるときも大事なのだと!

彼は人間の皮をまとったハルクです、まじで最強。

そんなマ刑事の前に立ちはだかるのがチャン・チェン

可愛い名前と裏腹にたしかに怖いですよ、強いですよ、凶悪ですよ。残忍。ほんとに嫌な感じ。

けどね、だれもがわかるんですよ。

「おれたちのマ刑事の方が上だ!!!」と。コイツやられちゃうって。ドンマイって。

だから、開始10分でもう先が読めちゃう気分なのです。

はい、勝ち〜!なんだよ!!!つまんねーな!!!

……と思いきや

容赦ない方法でヤクザ抗争をかき乱していくチャン兄ちゃんと周囲を取り巻く環境にマ刑事は翻弄されていき全く先が読めない……‼︎

かといって、物語に余計なツイストはかかっていない。【追う追われる】のシンプルさ!きゃぁ!

ストーリーテリングのブレーキとなるそれぞれの悲しい過去の回想だとか、目的だとか、正義ってなんなんですか!?みたいなもんは全く無く重々しいバイオレンスのはずなのに笑えるシーンの連続で最高。

2つのヤクザが衝突し壊滅し、その間を行き交う主人公という構図は黒澤明監督の名娯楽作『用心棒』をも彷彿とさせる貫禄っぷり。

映画監督として日の目を浴びてなかった監督を古くからの親友であったマ・ドンソクが引っ張り上げ、自ら企画したのが本作だそうで、韓国でのヒットにより続編やろうぜ〜ってなってるそうです。

最高だぜ、好きだよ。

余計な要素が全くないシンプルな面白さって本当の面白さだと思っている筆者にとって本作は、間違いなく今年1位。何度でも見直したくなるまじ面白映画でした。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。