映画コラム

神妙な顔して正義を語り戦ってもモテないんだってソーこと雷神さまは気づいたんだと思う。

なんせこの世界じゃ、アイアンマンことトニー・スタークやスター・ロードことピーター(ソーはまだ会ってないけど)みたいなポジティブで面白いやつのほうが女にモテて人生が楽しそう。おそらく弟のロキだってあの顔つきは女をたぶらかしてるに違いないのだ。

一方、キャプテン・アメリカは頭堅いのと中身がジジイすぎて未だに童貞だし、学者で根が真面目でピュアすぎるハルクはスカヨハが好きだけど上手く想いが届かず最終的にはスネてジェット機で逃亡し行方知れずという奇行におよんだ。根暗なブルース・ウェインだって大事な女に手紙でフられている。

 

最初の頃は腕を組みながらアベンジャーズのやりとりを偉そうに眺め

「…は?別に?おれ冷静だけど」ってとんがってた雷神さまだったが、地球人とやりとりしているうちに1つの結論にたどり着いた。

 

「この世で一番モテるのは面白い男だ」

 

それまでは故郷で女の子たちが「面白い男の人が一番好き〜」とコンパで口にしてるのを見て「いやいや。大事なのは顔と髪の長さだろ」と思っていたの雷神さまはここ最近の戦いでようやく自分の考えが間違っていることに気がついたのである。

徐々にユーモアを取り入れていた雷神さまだったが、みんなの前でいきなりピエロになるのは恥ずかしい。だって憧れのやり○ン先輩・トニーがいるし「え?今までそんなんじゃなかったのに。どうしたん?」って半笑いでみんなから言われたら心はポッキリ折れてしまう。元の性格を知られている旧友が集う高校の同窓会で、大学デビューし垢抜けた自分の姿は見せずらい。

だから、久々の【マイティー・ソー単体映画】をやれると聞いて張り切りまくりなのだ!

 

ここだ!!!本当のおれさまデビュー!!!

 

過去2作とは比べ物にならないくらい、カラフルなチラシをひっさげて『マイティ・ソー バトルロイヤル』ここに降臨!

共演するアベンジャーズメンバーはハルクことバナー博士だけだから、イメチェンしてたっていじられることはない。

ということで、もうオープニングから今までの重苦しいソー映画は何処へ…?と思ってしまうくらいにハッチャケてボケまくりの雷神さまを拝むことができる。

チラシだけでなく作品内世界観も「あれ…?これガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと合流するのか?」って勘ぐってしまうくらいにスーパーカラフル!

今まで無理に地球の危機と結びつけていたが、今回は雷神まさの姉貴が故郷滅亡を企み、その危機を弟のロキとその他一味と共にどう乗り越えるか?という銀河最大の兄弟喧嘩!

また、この姉貴ヘラが、出会ったヤツら一人残らず全員ぶち殺す最強悪女っぷり。かっこええ!

早めの段階で湿っぽいやりとりはとっとと済ませ、残りはひっちゃかめっちゃかで楽しいアクション。

雷神さまも重めの髪もさっぱり散髪、今まで醸し出していたむさ苦しさも吹き飛びジョークをたくさん飛ばします。

1つのシリーズがこんなにもイメチェンするとは…。

しかしねぇ……前まで雷神さまのヒロイン役であったナタリー・ポートマンが出てこないってのはどういうことなんだ!!

おい!雷野郎!!お前はなんのためにモテようとしてるんだ!!

今まで真面目すぎる生き方をしてきたソーはこの年でようやく箍が外れて人生を楽しもうとしているが、身近な大事な存在【ナタリー・ポートマン】の事をおろそかにしている…。それどころか他の女と戦いを通じて気持ちが合っちゃったりして…。そもそも自分のことをたくさん愛してくれる人なんてなかなか出会えない上にそれがナタポーだぞ…!?

青春が遅れてきたマイティー・ソー。今後の動向が心配である。

 

 

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