映画コラム

※予告編は観ないのがおすすめ

 

恐怖描写もちゃんと怖いし、人間ドラマもしっかり描いてくれているので「怖面白い」正統派ホラー映画を世に送ってくださっているジェームズ・ワン監督の人気シリーズ『死霊館』がついに今、流行りのユニバース化!

死霊館1、2の主人公である実在した心霊バスター・ウォーレン夫妻が厳重に管理している呪われた人形・アナベルが主役となった本作はスピンオフとしては2作目であり、アナベル人形誕生に秘密を描く。

スピンオフ前作の『アナベル 死霊館の人形』は肩透かしだった感は否めずだったので、今回は…と思いきや怖かっタァ!!!

映画館って席に囲まれて逃げられないので背もたれ折れるんじゃないかってくらい身をのけぞってしまいました……。

舞台は1957年。シスターと身寄りのない孤児の少女6人を引き取ったとある老夫婦。しかし、その夫婦は12年前に娘アナベルを亡くしており恐ろしい秘密があった……という古典的なお化け屋敷物語。

冒頭で伏線をしっかり散りばめ、単発的なべろべろば〜はせずに、ちょっとしたホラー演出を少しずつ積み重ね恐怖階段を一段ずつ登らせていくのも制作のジェームズ・ワン魂をしっかり引き継いでくれていて恐ろしすぎるけど感謝感激。

主人公夫婦と被害者家族を交互に見せ合流させる『死霊館』2作とは違って、ずっとお屋敷場面が続くんだけれど、昼夜関係なく霊が襲ってくるので油断も隙もありゃしない。

この手の映画で蛍光灯や懐中電灯がチカチカ点滅する現象ってあるじゃないですか?あれは意外と霊の地道な手動!という仰天真実人間の気合い次第ではエレベーターにつかまる霊の手だって懐中電灯でぶったたき物理的攻撃が効くことだって出来ることを知れるのも本作の特典。

毎回「家族」を扱うホラーを撮るのでジェームズ・ワンはホラー映画界の山田洋次なんですけども(勝手に命名)本作ではもちろん屋敷に住む秘密を抱えた家族とそこへやってきた孤児の少女たち疑似家族の交わりが描かれます。その2家族の交流がドラマを織りなしてくれる。「家族」というハートウォーミングなコンセプトがベースにあるのは、ジェームズ・ワンの「怖面白い」ホラー映画の印でございますね。娘を失った穴を埋めるように孤児たちを受け入れた夫婦、特に不器用な夫が子供達と取っている距離感の縮め方と思春期真っ只中である少女たちの不謹慎な言動。この両者の絶妙な共存はドラマチックで、のちの展開のスパイスになっているのも乙です。

そして、まさかの後半がスプラッター映画のような展開!容赦なく人が死にます!本家2作は実話ベースなのでそんな展開できなかったんだけど、本作はその枷がないためとある展開から我々観客は安心できない!わ…ここに出てる誰もが死ぬ可能性あるのかよ……ついつい力んじゃって奥歯が痛いぜ…!

別キャラがちらほら出てきたりして、今後が楽しみになるユニバースならではのワクワク感もあるし。嗚呼、これからどれだけ私たちを恐怖のどん底に落としてくれるの…。

映画館に出て即こう思います。生きててよかった。そして、人形コワイ。娘ができてもプレゼントしない。

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