映画コラム

 

たまたま呪文を唱えちゃったら、たまたまビデオを観ちゃったら、たまたま家の敷地に足を踏み入れたら…とホラー映画界には様々な呪われプランが存在しましたが、本作の呪いは超簡単!

なんと、彼の名前を知るだけ!

 

『バイバイマン』

 

特別な儀式や道具は一切いりません。

広めるのも簡単。ただ彼の名を人に伝えるだけですぐにパンデミック!

お客様自身が言わないようにしても、なぜか彼のことを考えてしまうし、なぜか口走りたくなるという促進効果も付いているので、あっという間に広まります。

魔法の世界で恐れられていたあのハゲよりも【名前を言ってはいけない例のあの人】という肩書きがふさわしく、完全に上位互換が現れました。そういえば、見た目もそっくりなんですね。

 

さて、呪われるとどうなるか?と言いますと、彼がやってきて無残にぶしゃ〜っ‼︎うぎゃ〜‼︎と殺されるみたいなわかりやすいものじゃございません。

 

幻覚・幻聴に襲われ、身近な人間が信用できなくなり…

結果、死にます。

 

え。なぜ?

それは、映画を観ればわかる!!

 

 

なんか…意外と呪いが地味?

 

そうなんですね。彼は見た目と同じくやり方も地味でコソコソしてるんですが……

これがまた本当の意味で恐ろしい。

ド派手な人体破壊描写やベロベロバ〜方式で安易に人を驚かすのではなく、脳裏にこびりついて離れない【彼の存在】をじんわりじんわり描写することで、我々の生活つまり現実との距離感が近くなり、マジで怖。

え、ほんとに起きるんじゃないの?って。

この映画内では主人公の大学生3人が三角関係に陥ってしまって、嫉妬するし、疑うしみたいなドロドロになってくんですけど、これって呪いとか関係なく、日常でありうる現象ですよね。

バイバ…あ。彼はですね、人間の心の奥底にある欲望や疑心を増幅させていくんです。普段思ってることの延長先を見せる。だから、突飛なことが起きているわけじゃなく、身近な現象でこえぇんですよね。ほんとに起きそうだから。

この映画を観た後に、それとなく人を疑っちゃったり、嫉妬するようなことがあったら、それはもうやつの仕業なんですよ!!

 

 

そんな呪いの解除方法はただ1つ。

 

彼のことを忘れる!

 

しかし、人間というのは矛盾した生き物ですね〜

忘れようとすればするほど、記憶を消し去ろうとすればするほど、そのことを考えてしまうんですね。

 

Don`t think it. Don`t say it!【考えるな。言うな。】って口にすればするほど、ドツボにハマり抜け出せなくなる。

つまり、一生逃げれないわけです!この呪いからは!

残念!!!

 

その地味さゆえに若い子でわいわいキャッキャするようなホラー演出ではないですが、ちゃんと段階を踏んで心理的な恐怖を煽る作りになっているから楽しめるはず。

この夏、ホラー映画史上最新版の【呪い】が劇場であなたのことを待っていますよ!!

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