新作映画『こどもつかい』感想文 〜タッキーは○○○○○のお兄さん!有岡君は○○にしか見えない!〜

『こどもつかい』

本作の監督は「日本人が選ぶ1番怖い邦画No.1」に選ばれている『呪怨』の清水崇。

なんらかの原因で大人を恨んだ子供が「トミー」と呼ばれる謎の男(タッキー!)を通じて、その大人に呪いをかけ、その3日後には死ぬ。という怪事件を追う新聞記者(Hey! Say! JUMPの有岡大貴)が主人公なのだが、ある日彼が同棲している保育士の彼女が子供に恨まれ、呪いをかけられてしまう。といった、Jホラーでは馴染み深い設定である謎解き型ホラーだ。

怖いのが苦手な人にはオススメ!なんて言っちゃうとホラー映画としてどうなんだ?って思わちゃうかもしれないけど、おそらく作り手側もそれをわかっているから断言しちゃう。

なぜなら、本作『こどもつかい』は【ホラー】というよりも【ダークファンタジー】というジャンルが一番近く、我々がイメージするきゃー!きゃー!と怖がれるようなタイプの作品ではない。

筆者が鑑賞したとき後ろにいた女子高生たちが上映前「怖そうだね!」「楽しみだね!」ときゃっきゃしていたのだが、始まるとピタリと止み、終盤のある箇所「上ノ郷さん!」シーンでは笑ってしまっていた。

なぜそのようなバランスになっているのだろう?

数ヶ月前、筆者は本作のフライヤー、予告編で登場する謎の男・トミーを演じる滝沢秀明が、その見た目も合間ってハリウッドで言うところの【ジョニー・デップという大スターがジャック・スパロウというキャラクターを生み出した現象】と重なり合った。

役柄としてもこどもを操り、大人に呪いをかける神出鬼没の死神!子供に辛い思いをさせる大人を懲らしめるダークヒーロー!そんなイメージを膨らませていた…。

本編を観ると……ん?たしかに滝沢秀明という面影を一掃し、役柄に入りきっているけど…思ってたのとは……違う…?

ネタバレになってしまうので、あまり言えないが簡単に言うとタッキーの役柄は精神年齢が子供の道化師みたいな役。

 

子供が自分のいたずらにひっかかると「わ〜い!ひっかかった!ひっかかった〜!」滝沢大はしゃぎ。

マジックを見せる時には滝沢顔芸全開。

柱に寄っ掛かりながら、愚痴をこぼしたり、子供を可愛がる仕草は滝沢とってもチャーミング。

腰についてる猫をバルーンアートみたいに引き伸ばして、ラッパにする滝沢不思議。(その時猫はちゃんとニャーって鳴いてます)

 

……ん?教育テレビの陽気なお兄さん??普段舞台で熟練しているワイヤーアクションが素晴らしかったから、体操のお兄さんか!

馴染みのないタッキーの振る舞いに少し戸惑うが、映画が進むにつれて役側がわかってくるので、彼の言動にふむふむ。納得できる。

 

この謎の男・トミーを追うのがHey! Say! JUMPの有岡大貴演じる新聞記者とその彼女・門脇麦ちゃん。

序盤で明かされるが、麦ちゃんのお腹には有岡君の赤ちゃんが…。いやん!ラブラブじゃないか!(結婚はまだです)

有岡くんは新聞の取材、麦ちゃんは職場の保育園からこの映画はスタートするので、さぞかしイチャついてるんだろうな〜と思っていると、麦ちゃんが親から虐待を受けている児童・レン君を家で預かることに…。

「子供を預かるなら、先に連絡しろよ!」突然の展開に有岡くんはイライラしているが、レン君の面倒を2人でみていると、まるで未来を見ているようで2人は和んでいく。レン君を真ん中に、川の字で寝る3人。

 

有岡くん「いいな〜こういうのも」

麦ちゃん「さっきは反対してたくせに〜」

 

え…もしかして、ここで2人がイチャつき始めエスカレートして、レン君の前で…いやん♡…その光景がトラウマになってしまったレン君は2人を呪う?!企画物みたいなエグい展開を予想したが、もちろんそんなことは起きない。

この後、別件で麦ちゃんは呪われてしまい、2人はトミーの呪いのルーツを探る旅に出る。

おれが愛する彼女の呪いを絶対にといてみせる!!!熱い展開じゃないか!

しかし、麦ちゃんは自分のお腹に赤ちゃんがいることを有岡君に秘密にしていた。

麦ちゃんは過去に母親から虐待を受けていた経験があり、今でもフラッシュバックする。そんな自分は母親になってもいいのか。自分の子供に我が母のように手をあげたりしないだろうか…そんな不安がこの物語の彼女の足枷になっている。そんな彼女を救うのは有岡君しかいない!これは憎悪に立ち向かう愛の話なのだ…!

 

が、しかし!!

 

その愛が…弱い。

 

2人の愛が皆無。新しい命を宿しているカップルに全く見えず「え?2人さっき会ったばっかりなの?」と錯覚してしまうほど、薄くて弱い。もちろんエッチはしないし、キスもしなければ、抱擁もせず、手を握ることさえしない。

 

え?一緒に住んでるんだよね?????

 

もはや、その不器用さからも有岡君が童貞にしか見えなくなり、本当は麦ちゃんの子供は違う男との間にできた子。それを恨んだ有岡君は「このヤリ○ン!クソ女めっ〜!」と狂い叫びながら麦ちゃんを殺害し、自分も銃で自殺。麦ちゃんの遺体から子供が生まれてトミーの弟子になるというどんでん返しを予想してしまうレベル。

これじゃあ、もちろん憎悪に勝てるわけないが、もちろんラストは勝つ。どうやって勝負が決まるかと言えば、まさかの【押し相撲】で圧勝。

教育テレビが作ったホラー映画みたい。

でも、某総選挙でアイドルが結婚を発表し、日本のアイドル像が崩壊しそうなこのタイミングで有岡君がでファンの理想を一切裏切らないアイドルとしてピュアなパフォーマンスを見せてくれたことは本当に素晴らしく、拍手喝采である。

 

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