新作映画『キセキ ーあの日のソビトー』 感想文 〜GreeeeN結成秘話であり、兄弟の夢への「軌跡」の映画〜

あした今日よりも好きになれる〜 溢れる想いが止まらな〜い い〜まもこ〜んなに好きでいるのに〜 言葉にできな〜い♪

これ聴いちゃったら、ルーキーズの明日にときめけーーー!夢になんたらかんたら〜って叫ぶ佐藤隆太さんが浮かんで、ああ!って。もう聴いたりカラオケで歌うのが恥ずかしくなるくらい、耳に染み付いちゃって離れない!そんな『キセキ』を歌うみんな大好きGreeeeN!

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彼らの結成秘話が映画になりました!4人組なんですけど、全員が歯医者さんで親に反対されてたとかもあって、顔出ししてないでメジャーデビュー。だから、みんなが通う歯医者さんはもしかしたら、そのうちの1人かも…っていうそんなロマンときめく歌手グループな訳です。

歯医者と歌手の二重生活。まるで素顔を隠すアメコミヒーロー(映画の終盤で本当にアメコミヒーローじゃん!って思ってしまう展開あります)のような彼らの曲は知っての通りどれもヒット飛ばしてまして、代表曲となる『キセキ』はあんまり音楽聴かない筆者でさえも歌えるくらいですから、かなり有名なわけです。ぼくは歯医者である事、素顔を出してないことくらいしか知らなかったんですけど、この映画で「え!そうなの!?」っていう事実がたくさん。そんなことを踏まえながら書きなぐっていきます。

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この映画の主人公でありGreeeeNのメインボーカルであるヒデには兄貴ジンが。ロックバンドをやってまして、メジャーデビューするんですけど、この二人の父親が鬼厳しい。「歌手になります」と宣言するジンに対して、外科医で厳格な父はジンをボコボコに殴った上で居間にある日本刀を取り出し「成敗してやる!」と斬りかかる。このシーン、極端すぎて笑っちゃったんですけど、事実かどうかは別としてそれくらい厳しい。

「お前のやっている音楽は遊びだ」と父から吐き捨てられるも、家を出て歌手に。なんとかデビューするわけなんですが、偉いプロデューサーからジンのバントの作った曲に対して苦言を呈されます。

「メジャーなんだからさ、もっとポップに曲作りしてよ。」

最初は飲み込むメンバーですが、自分たちがやりたいことと違う!と次第に我慢できなくなる中で、プロデューサーにこんなことを言われます。

 

「子供の遊びじゃないんだから」

 

この遊びという言葉が親父から言われた言葉と重なり、ジンはプロデューサーに殴りかかってしまう。

売れる音楽と自分たちのやりたい音楽は違う。このギャップが辛い。何が正しいのかもわからなくなる。

結局、バンドは解散。映画が始まってすぐに兄ジンの夢は始まり、即終わりを迎えます。

そんな兄貴と父親を持つ主人公ヒデは歯科大学へ。音楽がやりたいとは思いつつもこんな状況下で言えるわけがないですよね。だけど、歌いたい衝動が抑えきれずにグリーン・ボーイズを結成し、作詞作曲を。この曲のアレンジを兄ジンに頼むわけです。

「おい、おれプロだぞ?」

自分がうまくいってないのに、意地はって突っぱねるジンでしたが、ヒデから受け取ったMDを聴き、一度、断ったもののアレンジをすることに。これがデビュー曲『声』になるわけです。

 

バンドを解散し、プロデューサーとも気まずいジンは頭を下げに事務所へ。

 

「曲を聴いてください!」

 

「もう君らの曲は聴かないよ」あしらうプロデューサー。

ジンは手元に置いてあった自分たちのCDをどかし、その下にあったグリーン・ボーイズのCDを差し出します。

 

「聴いてほしいのは弟の曲なんです!」

 

 

このシーン!!!

運命の分かれ道。

 

この後、グリーン・ボーイズはジンのおかげでメジャーデビューをしまして、一流アーティストの階段を一気に駆け上がる。その間の作曲をジンはずっとやっているわけです。

自分の夢を終わらせ、弟に託した兄ジンの気持ちを察したら、胸が締め付けられる。兄貴の置かれてる状況を知らないヒデは、学業との両立ができないことを理由にグループを解散すると言い出します。

「世の中にはやりたくてもやれないやつらがいるんだぞ!」

全力で止めるジン。

 

そうだよな!!ジン!!!悔しいよな!!!!

 

そう。GreeeeNの裏にはジンという縁の下の力持ちがいたのです。兄弟愛!

このジンの深い愛を感じると、ぐうううううっと涙を抑えきれませんでした!

 

この映画って、98%の人がジンに感情移入すると思うんです。やりたいことがそのまま職業になっていく人って少ないわけだし、叶っとしても相当な下積みをしてたりするわけです。だから、GreeeeNはとんでもない才能の持ち主。だから、最初、観る前は「キセキとか言ってるけど、ただ天才が一気に駆け上ったサクセスストーリなんでしょ??」ってナメてたんですけど、違ったんです。

これは夢を諦めた兄貴がいさぎよく弟に舞台を譲るという兄弟愛の映画なんです!

奇跡ではなく、兄弟の「軌跡」の映画なんですよ!!

 

ただ、ちょっとダサい場面は多々あります。主人公が走る場面が急にスローモーションになったりするんです。今時、そんなTHE 青春!みたいな演出するか〜?って。あと、ストーリー的にも医者の父がGreeeeNをみとめるきっかけとなる伏線は見え見えだったり。終盤では「キセキ」が流れながら臭いセリフ言われちゃったらもう赤面レベルです。

映画内で言われているとおり、彼らの歌詞はストレートすぎるわけで、歌ならそれが良さなんですけど、映画までそのド直球でこられると、ちょっとしんどい。

けどね、いいじゃないか!!そんなこと言うんじゃないよ!!と細かいことはどうでもよくなるくらいの愛おしい映画でした。

 

あと、余談ですけど、忽那汐里ちゃん超可愛かったです。ベスト忽那!!!

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最後に。兄弟愛でも共通している昨年の音楽映画の傑作『シング・ストリート 未来へのうた』のエンドロールにはこうあります。

 

「世界中の兄弟たちへ贈る」

 

まさに本作も世界中の兄弟たちに観てほしい映画です。

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