読んだら必ず観たくなる

「息を止めておけ」

オードリー・ヘップバーンが可愛いだけじゃなく演技もすごいって事を世に示したサスペンス映画の傑作『暗くなるまで待って』にてヘップバーン演じる盲目婦人の家に侵入した悪党が放つ一言がこれ。「盲目」という相手のハンデに余裕をぶっこいていた悪党共をヘップバーンは知恵で立ち向かい蹴散らす!こんなにステキなヘップバーンに翻弄される悪党も本望でしょ!

でも……もし、このヘップバーンが退役軍人で性格をこじらせたクソジジイだったら……?

そんなもしもを実現させた映画『ドント・ブリーズ』が絶賛公開中。この年末年始に刺激を欲してる人に1番オススメしたい大傑作です!!!

 

製作指揮を務めるのは『死霊のはらわた』『スパイダーマン』のサム・ライミ。彼が引っ張ってきた若手フェデ・アルバレスがメガホンをとります。フェデ監督は前作のリメイク版『死霊のはらわた』で大コケしたものの今回しっかりカムバック!失敗しても若手をしっかり引き上げしかも、こんなに面白い映画を作ってくれるサム・ライミのに拍手喝さい!

本作『ドント・ブリーズ』は若者なら誰もが抱く「この土地から抜け出したい!」という願望を実現させるため、主人公たちはイラク戦争で盲目となったおじいちゃんの家へと夜中に侵入するが…というシンプルなストーリー。前半は予告編を観てれば予想のできる展開だが、後半からとんでもないことになる。

ネタバレはもちろんせずにどんな映画なのかを書きなぐってまいります。

 

 

じじいの呪い恐るべし!

もちろんホラーではないんだけど、サム・ライミ十八番である呪いとそのしつこさの面白さがむちゃくちゃ詰まってる作品。

一度その古い屋敷に入ると、もう簡単に出れない。家から出ちゃえば安全圏な訳ですよ。おじいちゃん目が見えないからね。ホームである家の中では最強なんです。けど、全然出れない。笑っちゃうくらい出れない。なぜかといえばじじいの能力と片っ端からの施錠。そして、何よりしつこい犬。犬が『ダイ・ハード』のブルース・ウィルスみたいになった時は「マジかよ…」って開いた口が塞がらなかった。

もうとにかくその家に足を踏み入れるともう出れない。これってもう呪いじゃん!!呪怨みたいなもんだよね。

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ちなみにこれアメリカ版のポスター。

完全に呪いの家系ホラー映画ですよね。そういったジャンルの映画と区別するために日本ではもう1個のバージョン使ったんだと思います。

接近してしまうスリルとこじらせたジジイの恐怖

こういったスリラー映画にはよくある音や音楽を使ってワッ!!!みたいなビックリ演出がほとんど無いが、すんごい怖い。

じゃあ、何が怖いってこれはもう設定で圧勝してるんだけど、ギンギンのじじいと接近してしまうスリル。この接近してしまうってのがポイントで、じじいは目が見えないから意図せず主人公たちと超接近しちゃうわけなんです。

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予告編にもある地下の真っ暗シーンが象徴的。このシーンすごい映画的。なぜかって、ジジイも主人公も見えてない。状況把握してるのこっちのお客さんのみな訳ですよ。「いやいや、そっちにそのまま進むとジジイいるよ!!!!!危ないよ!!!!」って。その瞬間見てるこっちまでドント・ブリーズ。もう息止まっちゃう。

そして、何よりこのジジイのこじらせ方がえげつない。イラク戦争のせいなのか、価値観がちょっとぶっ飛んでる。相手への制裁の仕方が……こりゃもうヤバイんですよ。

結末もすんげー後味悪い。この手の映画にありがちなバッドエンドとは一味違う。なんだ、この気持ち…この罪悪感はなんだよ…っていう希望とも絶望とも取れないラストは最高でした。

 

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恐怖を一周して笑えるサム・ライミ節!

そんなことを書きつつ、言い方難しいんですけど笑える映画でもある。この笑えるっていうのはコメディ的な意味ではなくて、悪い笑いです。「悪意あるな〜」っという笑い。恐怖がいきすぎて一周して笑える構図になっている。それがサム・ライミ節!

あの道具を冷蔵庫から出してきて、垂れてて、それはガン!ガフ!ってとことか。犬との対決シーン。なんだ、この構図!っていうところ。どんなに逃げたくても屋敷に戻されてしまうループなところももう明らかに狙ってる。

たぶん、サム・ライミの事を知らないで観ると、変な映画だなってビックリしちゃうと思います。なので、余裕のある方はぜひサム・ライミの作家性がわかりやすい『スペル』を観た上で映画館に行ってみてください!

 

なんかネタバレ防止したら、全然内容書けなかったけど、ほんとに傑作なので年末年始に寿命縮めたい方!刺激を求めて映画館行ってください!!!

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