新作映画『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』感想文 〜最高傑作誕生!おい!こいつらがいたからお前らは表彰されたんだぞ!!〜

病気なんです。

「STAR WARS」と書かれていれば何でもかんでも手に取り、おなじみの単語やキャラクターが出てくると我を忘れ無我夢中で食いつき、新しい予告編を観れば涙腺やられてしまう。そんな病気です。この病気を持った人は世の中にたくさんいて、人生を棒に振ってる被害者が多発しています。

1977年にこの病気の原因となる『スター・ウォーズ』(以下、SW)が公開されてから幾星霜…。シリーズは旧三部作、新三部作の6つ。SWの創始者であるジョージ・ルーカスが「SWはダース・ヴェイダーの物語。もうこれ以降に続編は無い」と明言し、もう終わりかとおもいきや、ディズニーがルーカス・フィルムを買い取ったことにより、まさかの新シリーズ始動!天下のディズニー様はSWをフランチャイズ化しようとしており、客が入る限りSWシリーズは続くと…。

もしかして、死ぬまでにSWは完結しないんじゃないか!?という危惧もされる中で、昨年末に公開されはじめたエピソード7にあたる『フォースの覚醒』を皮切りに新たな三部作が製作スタート!

そして、今年!SWのスピンオフとなる『ローグ・ワン/ スターウォーズ・ストーリー』が公開!

こんなことされてしまったら、もう病気で死んでしまいます。だから、期待してないわけでなくあくまで冷静にいようと。もういったん心と頭をまっさらにして冷静にSWを観よう!と。そう心に決めていましたが、公開が近ずくにつれ我慢ができなくなり…公開初日である12/16に日付が変わった瞬間の深夜3時に本作を鑑賞して参りました!!!

もうダメですね!脳がやられてます!止まりません!

周りからの「え?SWって去年やってたよね?」とか「スピンオフでしょ?観なくていいかな〜」という冷ややかな視線をかいくぐりTOHOシネマズ新宿へ!

 

先に結論から申し上げると……

 

最高傑作!!!

 

まだ一度しか見てないのであれですけど、SWシリーズの中で1位2位を争う上位に入りに入ります!!!

 

……この温度も病気のせいなんだろうか…SWっていうだけで冷静な判断ができてないんじゃないか…?!わかんないけど、とにかく書きなぐっていきます!なるべく冷静に!!!

今回は前半をネタバレ無し、後半をネタバレありで綴ってまいります。

 

 

解説とあらすじ(映画.comより引用)

「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」をつなぐ、これまで語られることのなかった物語を映画化。「エピソード4 新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図は、いかにして反乱軍の手にもたらされたのかを明らかにする物語となり、一匹狼のヒロイン、ジン・アーソが、反乱軍の仲間とともに、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死のミッションに挑む姿が描かれる。主人公ジン・アーソ役は「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ。監督は2014年のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ。

 

○ネタバレ無し編○

前作『フォースの覚醒』をおさらい!

ディズニーが再始動したSWシリーズの1作目『フォースの覚醒』は今、思うとどうだったのかと言いますと…良くも悪くも「旧ファンへの過剰なサービスによって埋め尽くされた作品」だと総括してます。

6321ae6e46cb71b32758f0012c51ae1e-432x640

1977年から公開された旧三部作によって人生を狂わされたファンは1999年から公開された新三部作を異常に嫌っています。なぜなのか書き出すとキリがないので詳細ははしょりますが、過剰なCGや新たに加わった設定、ストーリーがファンが求めていたものとは違った。ルーカスはそのクレームを受け止めつつも自分のやりたいことを貫き2005年『エピソード3 シスの復讐』で新三部作を完結させます。

『フォースの覚醒』はそういったファンのクレームを思いっきり反省し、旧ファンが喜ぶような仕掛けを入れまくった。

一番大きいのはCGでの再現を極力避け、実写にこだわったこと。旧シリーズの4と5を踏襲したストーリーを組んだこと。

もちろん新しい試みもあり、それには興奮しましたが、全体的な印象としてファンが大好きなシリーズを最新技術でリブートした映画に見えてしまったということは否めません。

こんな偉そうなこと言いながらも劇場で二回くらい泣いてるけど!

 

嫌な予感は外れた!おめでとう!おれ!

今回の『ローグ・ワン』はエピソード4の直前までを描くいわばエピソード3.9!

その時点でまた前日譚か…と嫌な予感がしていました。なぜかってSW病を自覚している筆者からしてみれば元々あるシリーズの「ファンはこれを出せば喜ぶんでしょ〜?」的なモノのツギハギをしてくるんじゃないかと。予告編にある通りで、ダース・ヴェイダー出してデス・スター出せば面白くなるっしょ!?みたいな。作り手のナメたアプローチをされるんじゃないかと。病気の僕からしたらそんな作りでもバカみたいに喜んじゃうんですけど、SWを知らないお客さんから「SW」つまんねーって言われちゃうから!それだと!しかしですね…

その予想は嬉しくも外れました!!!

己のちっぽけな憶測よ!くたばれ!!!

もちろん時系列的にはファンが大好きな旧三部作の直前なので、知ってるメカやキャラは出てきます。けど、ちゃんと新しい!

じゃあ、具体的に何が新しく。そして、良かったのかを4点にまとめます。

 

①そもそも主要キャスト………誰だ!お前ら!

本作の主人公となる人物たち

star-wars-rogue-one-01

ファンへの過剰なサービスをちょっとディすっておいてあれですけど、本作の最初の情報として上記の写真が出た時にいや、誰だ!テメェら!!!とキレましたね。

十数年もSWファンをやってるとですね、新キャラが出る度に、朝起きたらリビングで全く知らない人が当たり前のように飯食ってるくらいの違和感と嫌悪感を抱くんです!勝手に入ってくんじゃねー!っていう。

ただこの「知らない」連中が反乱軍の勝利の鍵を握っているわけです。特にお気に入りなのが、ドニー・イェン演じる題目唱える座頭市!

star-wars-rogue-one-cast1

この人は盲目なんですけど、今は無きジェダイが駆使していたフォースを信じてる。

危機を迎える度に「フォースは我と共にある」と繰り返し祈ってるこの座頭市が最高なんです。SWってフォースという宗教的なパワーを通じて「目には見えないけどたしかにそこに存在するもの」また「それ」を信じる勇気をずっと描いてきた。ジェダイが滅んだこの時代に座頭市の役柄はかなり神秘性を帯びており、本作をSWと呼べる核となっている気がします。

 

②既存のキャラ、メカの新しい見せ方がちゃんとある

ファンが喜ぶキャラやメカや単語もまぁまぁ飛び交ってます。その扱い方が秀逸。

例えば、本作の要となる最強兵器デス・スター

deathstar1-swe

惑星をまるまる吹っ飛ばす威力を兼ね備えてるんですが、この兵器でやられる惑星側をしっかり描いてる。これがすんげー怖いんです。完全に核爆弾を連想させる描写で、「こりゃ…ぶっ壊さないとヤバい」という危機感を煽ってる。

そして、何よりダース・ヴェイダーが…これはネタバレあり編で綴ります。

 

③これがほんとのスター「ウォーズ」

戦争映画でした。

市内でいきなり銃撃戦が勃発し、一般人が巻き添えくらったり。戦車を連想させるメカが登場したり。旧三部作においての戦争ってちょっと生ぬるいところがあったんですけど、本作は反乱軍の武装の姿や進行する様が本格的な戦争になっている。タイトル通りまさに「ウォーズ」でした。

また、今までは正義の軍団として描かれがちだった反乱軍の闇も随所に見られる。極端に言えば、反乱軍が単なる正義ではなく、後ろめたいこともやってきたんだとそれをほのめかす描写がキチンとされていました。

 

④怒涛のクライマックスにより脳内パニック

こんな畳み掛けはSW史上今までなかったと思います。

正直、前半ダレるんですけど、後半の展開の良さが半端じゃない。設計図を盗み出す事は成功するとわかっているのに、幾つもの壁が立ちふさがりもう圧巻。1つのハードル超えたら次が用意されてるの連続で一気に引き込まれる。しかも、そのハードルの超え方が笑っちゃうくらいに強引なんです。

 

なにそれ!!UFOキャッチャー!??

っわ!ケーブル引っかかってるって!!!間に合わないよ!!!

やめとけって!!!!そんな無防備じゃ、そこ通れないって!!!

え!!???それをあれにそのまま体当たりさせるの!??うそでしょ!!???

まだ終わりじゃないの!??お前が出てくるの??!!!怖いよ!!!

いや、最後……!!!!笑っちゃうよ!!!!

 

とこっちが圧倒されて最後は大爆笑している間に一気にフィニッシュ!!!

こんな駆け抜ける映画は久々でした。

 

もうこの時点でページを閉じて映画館へ行ってくれ!興奮を味わってきてくれ!

 

 

 

○ネタバレあり編○

 

正直、あんまりしたくないんですがどうしても触れておきたいところだけ!

 

史上一番、恐ろしいヴェイダー卿の名場面

もともと煽られていた通りみんな大好きダース・ヴェイダーが登場いたしました。

3e76169-640x360

でもね、最初の登場シーン。

仕事に失敗した部下を口うるさく叱るムカつく上司のよう。なんだかよく喋るんですよ。うるせーんですよ、ここの説教が!

こんなパワハラ上司みたいなヴェイダー嫌だよ!!こんなんじゃないよ!思ってたのは!

 

でね、そのあと叱られた部下がね

「私はこのまま仕事させてもらえるんでしょうか?」って不安そうに聞くとヴェイダー卿のいつものあれですよ。十八番の技。フォースで首絞め!

部下が「くは…くは…」って息ができなくなって苦しそうに膝をつく。そこでヴェイダー卿が一言「途中で息がきれないようにしないとね……」

 

いや、うまいこと言ってんじゃないよ!!

絶対マスクの下でニヤっとドヤ顔しただろ!!そんな漫談のオチみたいなの聞きに映画館に来たんじゃないよ!!!!

 

心底、落胆しました。こんなんじゃないと。

しかし、そんなツッコミが出来なくなるくらいラストにとんでもなく残忍なヴェイダーが登場します。

正直、ダース・ヴェイダーを見てこんなに恐怖を感じて事はないです。

やっとのこと設計図を手に入れ反乱軍の母船へ転送!主人公たちは星に取り残される中で、役名さえないであろう反乱軍の下っ端が設計図を受け取ります。よし!これを持って逃げるぞ!と思いきや、ハッチが開かない!数名取り残された兵士たち…そこでバッと照明が落ち真っ暗に。すると扉から、不気味な呼吸音が。

しゅこー…しゅこー…しゅこー…。

兵士たちの間で緊張が走ります。次の瞬間!ブーーーーン!!暗闇の中で真っ赤なライトセーバーが輝きヴェイダー卿が姿を表し、密閉された空間で皆殺し!!!ぎゃーーーーーーー!!!ここめちゃくちゃ怖いんです!セーバーで斬るわ、斬るわ!フォースで吹っ飛ばすわ!設計図をもった名もなき兵士が「助けて!助けて!」とドアの隙間から叫びまくり。これもうジェイソンですよ。ホラー映画。これだけでも観る価値あります。

 

設計図は転送できる……

本作の主人公たち…既存のキャラがいないことから推測できるんですが、おそらく全員死ぬだろうと。でも映画を見はじめて完全に愛してしまっているキャラ達なので死なないでほしいのが本音。少なくとも数名は生き残ってほしいという希望は途中のある台詞で完全に死滅してしまいました。

「設計図を早く味方に転送しなくては…!」

て、転送???

で、できるの???

つまり、これは死亡フラグな訳です。設計図自体を送り届ける必要がない訳ですからね。

そうです。死にます。全員。

SWシリーズでこんなに主要キャラが死ぬ作品は他に無い。次々と切なく死んでいくみんなを涙なしでは直視できない。しかも、こいつらは味方の反乱軍からも疑われていた奴らなんです。こいつらの自己犠牲がなければあの1977年『スター・ウォーズ」での勝利はなかった…それを考えたら胸が押しつぶされそうで…デス・スターを破壊したと表彰されていたルークやハン・ソロに憎しみまで生まれてしまいます!

anh5

おい!!!お前らなに表彰されてんだよ!!!

誰の犠牲でお前らの栄光が輝いてるのかわかってるのか!?ヘラヘラしてメダルを首から下げてもらってんじゃね−よ!!!

 

当時はあんなに良いシーンだったのに、ローグ・ワンを知ってしまったらもう冷静には観れませんよ!!

 

最後のあいつの登場で笑ってしまう

最後、レイヤ姫が完全CGで登場します。

正直、笑います。よろしく。

 

○言いたいことはあるけども!○

よく無いところが0な訳じゃありません。

まず、前半がキツイです。ちょっと話の展開がよくわかんない。知らん名前、知らん土地、知らん惑星がポンポン出てくるっていうのもあるんですけど、あれ?こいつらは今、なにをしようとしてるんだ??っていう。話がどこに向かってるのかがわかりずらい。たぶんもっかい観てもよくわかんないです。後半で一気に畳み掛けてくるので、そこは最高なんですけど、前半をもっと整理して欲しかったです。

主人公のジンをみんなが無条件に信じ始めてしまうのもよくわかんないですね。なんか雰囲気で団結しちゃってる。こういうならず者を集めましたっていう活劇ってそこが難しくもあり、大事。ジンが説得力を持つロジックを丁寧にやってほしかった。

あと、データを転送できるって無しにしたほうが良かったんじゃないでしょうか。それ可能にしちゃうとEP4の反乱軍が必死に設計図を持って逃げるのがよくわかんないんです。どっかで転送しちゃえばいいんじゃないか?って。77年のアナログ的な考えがあるのに、本作でWi-Fi的な概念が出てきちゃってるからちょっと噛み合ってないんですよね。設計図は現物しか存在しないっていう設定の方が価値がでます。

 

 

こんな感じでどうですか!?

割と冷静でしょ!??ねぇ!!!

いろいろ書きましたけど、今までにないSWを見せてくれてるし、旧ファンへのサービスも程よい。新たな傑作と言って過言ではないんじゃないでしょうか!?

もっかい観てきます!

 

久々に長々と失礼しました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です