『アイアンマン2』感想文 みんな批判しててもおれはこの映画を抱ける! 一体アイアンマンは何と戦っているのか…? 

低いところから失礼します。

ジャガモンド斉藤です。

 

絶賛公開中の『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』を劇場で鑑賞。クライマックスのあるしかけに食らって、真っ先にこの作品を見直したくなった!

 

『アイアンマン2』(ジョン・ファブロー監督)

あらすじと解説

マーベル・コミックの人気作品をロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化した「アイアンマン」の続編。新たなキャストとして、スカーレット・ヨハンソンとミッキー・ロークが参加。巨大軍事企業の経営者であり、天才科学者でもあるトニー・スタークは、前作で自ら開発したすさまじいパワーを発揮するパワード・スーツを装着し、アイアンマンとしてテロ組織と激闘を繰り広げた。その後、スタークはパワード・スーツを軍事利用のため国家に引き渡すよう命じられるが、これを拒否する。一方、スタークを敵視するウィップラッシュがアイアンマンと同等なパワーを持つスーツでモナコGPに現れ……。

 

最新作『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』に関しては以前、記述した記事をお読みください!

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』 ネタバレ無しの感想文 〜この映画は恐ろしい!どこまで進化する!? MCU映画〜

 

さて、この『アイアンマン2』はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスーパー・ヒーロー軍団アベンジャーズを牽引するアイアンマンの続編。現在、アイアンマン単体の映画は3まで存在し、その中間に当たる作品です。

 

正直、批判の声が多い本作…『シビル・ウォー』の記事の時にヒーローモノ続編の問題点を筆者はこう書いている。

 

『ヒーロー映画で主人公の「成長」を描きやすいのは決まって第1作目だ。

だいたい主人公は何らかの事情で何かしらの力を得て、得た力の責任を自分に問い、ヒーローになるかならないか悩む。で、クライマックスでちゃんとヒーローになる決意する。

大体がこのプロットである。

続編では「ヒーローを続けるかどうか」で悩んだり「大切な人を失う」みたいな展開になり、ヒーローとしての気持ちよい成長は描きにくくなっていく。要するに話がなかなか前に進まないのだ。』

(どこまで進化する!? MCU映画『シビル・ウォー』より引用)

 

 

こんな偉そうな理屈を語っているし、たしかに『アイアンマン2』はヒーローものの続編として傑作とは言えない…が……筆者は本作『アイアンマン2』

大好き!!

理屈関係なく、どうしても愛してしまう映画がこの世には存在する!

誰がなんと言おうが、おれはお前を愛している!!!

そういうことがあってもいいじゃない!

 

ストーリーのアラはたくさんあるし、ツッコミどころもあるけれど、今日はそんなこと全く無視!

愛だけを書きなぐる!!!

ブログのパートナー 柿沼先輩がちゃんと批評してくれているので「てめぇの愛なんて読たくねーよ!」って方はこちらへジャンプ!

マーベル映画『アイアンマン2』の感想。マーベルシリーズ(MCU)これから全部観る。その3

 

さて!『アイアンマン2』

まず戦闘シーンがイイ!

本作メインの敵はアイアンマンことトニー・スタークの父ハワード・スタークによって追い出されてしまったアントン・ヴァンコの息子イワンだ。

「もう少し早ければ、お前がトニーになるはずだった…」という遺言を残して亡くなったアントン。息子イワンは、アイアンマンの復讐に燃え、F1レースの会場に乱入!(なぜかトニーはF1レースに参戦!)イワン自身が作ったアイアンマン対抗スーツで襲いかかる!トニーが乗ってるレーシングカーは真っ二つにされ、スーツのないまま抵抗するトニー。

 

はい!まずここ!

燃えるぜ!

 

アイアンマンスーツは無くともレーシングカーのドアでイワンを後ろから殴りつけたり、車のガソリン漏れを利用して爆発を起こすトニー!それまで最強だった男が丸腰でも立ち向かう姿に燃える!しかも、ここでトニーは普段のスーツではなくレーシング用のスーツを着ているのだ!

main_large

燃える!いや、萌える♡♡♡ 

 

ちなみに、本作ではトニーが冒頭でタキシードを着ていたり、汗だく状態でボクシングをしてたり、顔が開いた状態のアイアンマンスーツを着てパーティーしたりしてて、衣装のバリエーションが最高に萌える。

本作はロバート・ダウニー・Jrの衣装萌え映画なのだ!これは1でも3でも無い点だぞ!

悪戦苦闘を強いられるトニーの元へ車で駆けつけるのは新社長であり恋人でもあるペッパーと秘書のハッピー(ちなみにアイアンマン1,2の監督であるジョン・ファブローが演じている)

車でそのままイワンに激突するものの、イワンは武器であるムチを振り回し、車は再び真っ二つ!

「ケースをよこせ!」とトニー。

アイアンマンに変身可能なアタッシュケースをペッパーが投げようとする…!が、イワンをひき続ける車は揺れが大きくなかなかトニーに渡すことができない!

 

はい!!!ここだ!!!

 

近頃のアイアンマンはいつどんな状態でも変身できるが『アイアンマン2』の時点ではスーツが無いと変身ができないというアナログ感!(十分ハイテクなんだけど!)仲間の助けがないとスーツを装着できないトニーを助けようとするペッパーとハッピーの奮闘!このチームプレイが最高じゃねーかよ!なかなかアタッシュケースを渡すことができない中、イワンの電子ムチが炸裂するというヒヤヒヤ感!たまんねーよ!このギリギリの接近戦がたまんねーよ!フルCGでドンパチじゃなくて、この肉弾戦!

なんとか、ケースをトニーの元へ投げ出すペッパー!!!

ケースが……

しゅるしゅるしゅるしゅる〜〜!

トニーがガッ!ガチャン!ウィーーーン!

キュいいいいーーーん!

7cf0bcd6ffe12bb8be80abdcfe4661eb

 

うっはーーーー!かっけぇぇえええええええ!

 

しかもさ、このアイアンマン マーク5のデザインが……

i320 

 

え、赤と銀…!?

 

19695347

この金じゃなくて……

 

赤と・・・

Mark_V

銀・・・

a8b727611778939e8b656a79a6126e9d

 

早く私を撃ち殺して!

ああ、最高にカッコイイ…

 

もうこの時点で好きすぎるから、映画を止めてもいいくらい。むしろ、このシーンを2時間観てたいくらい。いや、もう観よう。そうしよう。それくらいこの映画を愛しすぎて抱けるんです。いやもうなんならMARK5みたいなテンガを作って欲しいくらいなんですけど…(自分でも意味わかんないです)

アクションだけでなくストーリーも好きなんです!

前作パート1でスタークは自分の開発した武器によって瀕死の大怪我をし、その後遺症によって日に日に「死」に近づいてるんです。アイアンマンを続けることで自分の首を絞めている。でね、だいぶ上に書いた通りヒーローものの続編って成長は難しいし、カタルシスが無いというのがよくあることなんです。

 

本作2もそれに陥ってる。

 

ただ…アイアンマンにおける筆者の言う「ヒーローもの続編問題」ってちょっと違くて、それを聞いて欲しい!

スタークは自分の作った武器で死にかけて、自分の作ったアイアンマンスーツのせいでより死に近づいていく。襲ってくる敵もかつてトニーの父が追い出したロシア人の息子 イワン。イワンには、アイアンマンを殺すことが目的で…。これって…すごい狭い世界での話なんですよ。

犠牲になっていく人々はただの巻き添え。この世界の狭さって、アイアンマン3部作には共通していて「世界征服を企む悪人と戦う」っていう物語ではなくて、トニー・スタークという才能に嫉妬した人たちが敵なんです。言ってしまえば、「いや、トニーさん。あんたとあんたのお父さんのせいじゃねーか」というツッコミで片付いてしまう戦いが多い。

言っちゃえば、アイアンマン3部作は、トニーが親父と自分のやってきたことの尻拭いをする話なんですよね。

…これってなんか変ですよね。筆者は上記のような点をこう解釈しています。

 

アイアンマンは親子で殺戮してきた人たちの亡霊、化身と戦っている。

 

トニーの父 ハワードは核兵器を世に生み出し、息子スタークは武器商人として近代の戦争を牽引した。

この親子、すげー重い罪があるんです。

運命と戦う話なんです、アイアンマンって。

テクノロジーによって戦争を進化させた親子がテクノジーで世界を元どおりにしようとするんです。その行動によって生まれる歪みが、アイアンマンの戦わざるおえない状況に繋がっていく。要するに、トニーは自分たちで作り出した大きな流れに逆らい、逆流させようといている。

こういう話だと、筆者は解釈しています。

ちなみに『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』や『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』にもこの手の傾向が見られる。ただ、アベンジャーズはこの後、宇宙規模で戦いを広げるので知り拭いだけじゃないですよ!

 

そういった観点から見ると、トニーの父が息子に残した秘密のビデオレターのシーン…。すこし悲しげな表情とかも踏まえて…泣いちゃいます。

親子で運命に立ち向かうんですよ!『アイアンマン2』は!

 

筆者はこの親子だとか師弟だとか縦のつながりみたいな話にすげーーー弱ぇんす。

スターウォーズだって、ずっと親子、師弟の運命を描いてますもんね。

 

他にもさ、ペッパーとブラック・ウィドーの2ショットが最高!!特にお尻がイイ!

 20101023200244 Scarlett_Johansson_Gwyneth_Paltrow_9123212859

アイアンマンの不貞腐れてドーナッツ食べるシーンが可愛い!

335567view001

とか、たくさんあるんだけど…

 

もうさ。どうよ?十分しょ?抱けるでしょ?この映画。

これを踏まえて『シビル・ウォー』とか観るとやばいのよ!!!

 

こんな記事読んでないで(うそ♡もっと読んで♡)まだこの祭り間に合うんだからさ!TSUTAYAと映画館に今すぐ走りなさいよ!!

 

低いところから失礼しました。

 

 

恋愛映画を観ても「あん?」てなるけど『イット・フォローズ』で「愛っていいな」って思う。

低いところから失礼します。

今日はすごい偏ったことを書きなぐるつもりのジャガモンド斉藤です。

 

「恋愛映画は観ないんですか?」

と聞かれる。結論から言うと

「観ない」

恋愛映画というジャンルだけはどーーーしても進んで観る気が起きない。

誰が失恋したとか誰が付き合ったとかいう過程を見せられても・・・「…それで?で?だからなに?」ってなってしまう。

高校生同士の青春ラブストーリーとか2時間みたところで、高校時代にまともに恋愛が成就せずその負のモチベーションによって他のことに熱中していた筆者にとっては「そんなことに青春の時間を使ってんじゃねーよ!親が学費払ってんだぞ!」(筆者もそんな偉そうなこと言えないくらいな学生時代だったけど…)と憤怒して終わる。

 

…え?モテない組の遠吠えだって…!?

そ、そ、そんなことねぇし…!!ちげーし!

 

恋愛以外のジャンルで「愛」を描く事の方が心の琴線にはビンビン触れるもんねーーーーだ!

 

余命が云々とか、病気が云々とかで涙を誘う下品な恋愛映画より全然純愛描いてる非恋愛映画あるもーーーんだ!

 

とにかく、全く違うジャンルで恋愛描く方が愛をより深く描けるんじゃないか?というのが筆者の考え。

 

ということで、今回書きなぐる映画は

『イット・フォローズ』

it-follows-560x593

捕まった者に死が訪れる謎の存在=「それ」に付け狙われた女性の恐怖を描いたホラー。低予算ながら斬新なアイデアでクエンティン・タランティーノから称賛され、全米で話題を呼んだ。ある男と一夜を共にした19歳の女子大生ジェイ。しかしその男が豹変し、ジェイは椅子に縛り付けられてしまう。男はジェイに「それ」をうつしたこと、そして「それ」に捕まったら必ず死ぬことを彼女に告げる。「それ」は人にうつすことができるが、うつした相手が死んだら自分に戻ってくるという。ジェイは刻一刻と迫ってくる「それ」から逃げ延びようとするが……。本作が長編2作目となる新鋭デビッド・ロバート・ミッチェルが監督・脚本を手がけ、「ザ・ゲスト」のマイカ・モンローが主演を務めた。

 

本作は最強の「恋愛映画」だ!

 

まず、ホラーとして設定が秀逸。

セックスすると「それ」は移され「それ」に追われ追いつかれると死ぬ。死ぬと、移した人に「それ」は戻る。

「それ」は無くならない。つまり、終わらない。常に誰かを「それ」は追っている。

SEX以外で「それ」を人に移すことはできない。

 

 

「それそれ」うるせーな

 

でも、「それ」としか表現の仕様がない。この映画の怖いところは「それ」が何なのかわからないところでもある。

この設定を聞いてまず思い浮かべるのは、Jホラーの名作『リング』だろう。

そのビデオテープを観た人は貞子に呪い殺される。1週間以内にそのビデオをダビングして他の人に見せれば呪いは移され、その人は助かる。その連鎖が終わらないから『リング』でもある?

『リング』では、この呪いの原因を解明しようとするミステリー要素が物語を牽引していたし、原因は貞子という不運な少女による怨念だったという明確なアンサーがある。

だが、本作『イット・フォローズ』はアンサーがない。なぜ移るのか。誰から始まったのか。何が元凶なのか。全く解明されない。その理不尽さに主人公たちは、ただただ逃げる事しかできないというのがとてつもなく怖い。

 

この設定から想像してみてほしい。

自分が移されたら?好きな人とSEXが出来ない。好きな人を死に至らしめてしまうから。だから、好きでもない相手と体を交えなくてはいけない。もし、それも同意の上で好きな相手とSEXしても移された相手は生きるために「好きな人以外」と体を交えなくてはいけない。

 

・・・え?こんな切ないところある??

ないでしょ!?

 

このエグい呪いの設定によって主人公……じゃなくて!!

2-725x1024

 

主人公のことを陰でずっと想っている男の子(たぶん童貞)の心境ぐちゃぐちゃ!(下の写真の右の子)

sub2_large 

 

 

童貞    「好き!守りたい!」

可愛い主人公「いや。他の人とヤって移すわ!」

童貞    「ええ!?…君を守りたい!だから、ヤラせて!」

可愛い主人公「ダメ!あなたはいい友達なの!」

童貞    「お願い!一瞬だけだから!」

可愛い主人公「ダメ!!!」

 

みたいな攻防戦が続く。

 

主人公は彼の気持ちとは裏腹にいろんな男性と体を重ねていく…

 

これだけ観ると、童貞が主人公のアダルトビデオみたいだけど、そんなんじゃないから!マジ純愛!

 

そして、ラストで主人公はある決断をして……

 

この終わりのカットが最高なんだよ!!あんな画面ある!??

ホラー映画史、いや!恋愛映画史に残る最高のラストカットじゃないだろうか!??

 

観終わったと、怖い気持ちと同時に不思議とポワァ〜っと気持ちがあったかくなる!

「恋愛って色々あるし、傷つけ合うこともあるけれど…でも、でも…いいよね…」って。

 

ホラ!これ完全に恋愛映画じゃないか!

 

 

べろべろば〜的な悪趣味なホラー演出もないし、変にグロテスクでもないから、そういうのNGな人でも大丈夫!

7月6日にレンタル開始らしいから、もう少しだけ待って!ね!ね!

 

低いところから失礼しました!

 

 

『映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』ネタバレ無し感想文 〜コナンよりもクレしんの方が熱い!〜

低いところから失礼します。

ジャガモンド斉藤です。

 

映画『クレヨンしんちゃん』というシリーズは国民的TVアニメを『劇場版』という肩書きでシリーズ化することによって、毎回、様々なテーマを描くことに成功している貴重な映画シリーズだ

『クレヨンしんちゃん』をテレビで毎回、視聴しているという人は少ない。だが、しんちゃんはどんな性格でどんな言動か。家族はみさえ、ひろし、ひまわり、シロがいて・・・友達にはネネちゃん、風間くんがいて・・・となんとな〜く設定を浮かべることはできる。

筆者は「国民的」アニメと謳える1つの基準はこういった国民の「馴染み」が重要だと考える。

その基準から言えばしんちゃん以外でも『ドラえもん』『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』は国民的アニメと呼べる。タイトルを聞けば物語の設定や主人公の性格、環境、だいたいの話の流れはわかる。

国民的アニメとは、どれだけの人が実際に「観てるか」ではなく、どれくらいの人に「馴染んでいる」の方が重要だ。(結局、視聴率次第でもあるから、観てる人も重要なんだけど・・・)

こういったアニメシリーズほど、扱いたいテーマを通常よりもより深く描くことができる。なぜなら、世界観や登場人物の説明を省くことができるからだ。映画冒頭で登場人物たちがいつものやりとりを繰り広げれば、普段テレビを観ていない人でも「ああ。そうだった。こんな感じだった」と思い出して作品に入り込むことができる。

こういったベースがあるからこそ、作品の普段の雰囲気にはマッチしていないテーマでも映画化という枠内で語ることで、深く描くことが可能になる。

※国民的かどうかは置いておいて『機動警察パトレイバー』の映画化はまさにそれに当てはまる。

そういった意味で、国民的アニメの映画化で成功しているのは『クレヨンしんちゃん』(以下、クレしん)と『ドラえもん』くらいじゃないだろうか。他にもみんな大好き『名探偵コナン』シリーズや『ルパン3世』シリーズなど、テレビシリーズから派生して映画化している例はあるが、クレしん映画が描くテーマは明らかに突出していて「異常」だ。

みんな大好きオトナ帝国の逆襲や戦国大合戦を思い返せば、筆者の言う「異常」さに気づくはず。

img_0 51FPCCFPKCL 

 

だが、ここで筆者が紹介したいのは1998年『映画 クレヨンしんちゃん ブタのヒヅメ大作戦』(なかなか本題行かずゴメンね。でも新作のユメミーワールドと共通するところがあったので、許して…!)

20110321_2256317

オトナ帝国の4年前の作品だが、

この時点でクレしん映画は異常な映画だった。

まずは、簡単なあらすじ。

 

コンピューター・ウイルスを使って世界征服を企む悪の組織・ブタのヒヅメと、それを阻止する正義の秘密組織 SMLの戦いに、おなじみしんちゃんたちが巻き込まれる長編アニメーション第6弾。

 

ん??コ・・・コ・・・コンピューターウイルス…!?

 

そう。本作はしんちゃん達が世界を混乱に陥れようとしているサイバーテロを阻止しようと戦う話だ。

まず題材がカッチョええ。サイバーテロを阻止するのはシュワちゃんでもなく、ブルース・ウィルスでもなく、スティーブン・セガールでもなく・・・野原しんのすけだ!

そんなイケイケのストーリーであると同時にこれは「親が子を救う話」でもある。

正義の組織 SMLの諜報部員は我が子のことを想いながら奮闘するし、悪の組織 ブタのヒヅメに拉致されたしんのすけを追いかけるのはひろしとみさえ。ここは他作でもよく見る場面だが・・・本作ではしんのすけも子供を救うストーリーになっている。

ブタのヒヅメはコンピューターウイルスの姿をしんちゃんの落書きから生まれたキャラクター 「ぶりぶりざえもん」にしてしまう。クライマックスで、悪の道へ走ろうとするぶりぶりざえもんをしんちゃんがバーチャル世界に飛び込み説得し、ぶりぶりざえもんは改心。ラストでは、役目を果たし消え去ってしまう。

ぶりぶりざえもんはしんちゃんの想像力によって生み出された「子供」であり、最後は「親」であるしんちゃんに心を「救われる」

o0800043813535214386

※この程度では全然ネタバレになっていないし、絶対に楽しめるので、今からでも鑑賞してほしい。

 

異常でしょ!?

 

 

クレしん映画がこういった異常さを提供す続けれる理由として、テレビシリーズとの「ギャップ」も有利に働いていると思う。基本、クレしんのネタはくだらないし下品という印象が我々にはあるので、ナメて映画を鑑賞しヘラヘラ笑っていると、ととんでもないカウンターパンチを食らって一発でノックアウト。気づけば、とんでもない量の涙が流れ、脱水症状に陥る。ヘタしたら死ぬ。

 

そんなクレしん映画 待望の新作!

『映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』

〜あらすじと解説〜

アニメ「クレヨンしんちゃん」の長編劇場版24作目。小説家、映画監督としても活躍する劇団ひとりがアニメ脚本に初挑戦し、「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」も手がけた高橋渉監督と共同で脚本を執筆。夢の世界を舞台に繰り広げられる、しんのすけとカスカベ防衛隊の活躍を描く。突如現れた巨大な謎の生き物によって夢の世界にやってきたしんのすけたち。そこでは誰もが見たい夢を見ることができ、風間くんは政治家に、ネネちゃんはアイドルになるなど、皆が楽しい夢の時間を過ごす。しかし、その楽しい時間もつかの間、謎めいた転校生サキの出現により、人々は悪夢の世界に閉じ込められていく。

poster2

 

冒頭。野原家の朝。父・ひろしが新聞に掲載されているある記事を読み上げ「空港で100名がうんこできなかった」としんちゃんが勘違いするというくだりや、転校生サキが登場した途端にみんながサキに惚れたせいでネネちゃんに急に冷たくなったり、風間君のしんちゃんへの的確なツッコミ(勉強させていただいてます)など、小ネタはいつも通り面白くて、映画館で爆笑していた筆者。

 

だが、映画後半にさしかかり…

「しまった!!油断してた!!」

クレしんトラップにハマっていたことを気づいたが、時すでに遅し。

クライマックスでは、ある人物の過去の暴露。みさえの粋すぎるはからいと台詞によって涙腺が崩壊してしまった。しかもそれは「泣ける映画がいい映画でしょ?」と言わんばかりにお涙ちょうだいシーンをぶち込んでくる下品な映画とは違う。登場人物たちが前へ進む決断をした姿に感動して頬がビショビショになるのだ。

また、今まであったようでなかった今回の「夢」という題材。しんちゃんらしくて超ステキ♡♡♡

…なのだが……それに加えて、「夢」の明るい面だけでなく暗い部分も深く描いているのが今回の「異常」なところ。というのも、悪夢の描写がめちゃ怖い。しかも、その悪夢の原因は大人でも耐えきれないヘビーさだ。

クレしんにおいて「死」を扱うという裏技は戦国〜でやった。ロボとーちゃんやブタのヒヅメなどでも死に近い「別れ」については描かれてきた。だが、本作では「過去の死」また、それに対しての「トラウマ」を扱っている。

本作では「死をどう乗り越えるか」がテーマになっているのだ。

もうしんちゃんという土俵じゃ語りきれないんじゃないの‼︎?と思えるほどダークな仕上がりだし重いんだけど、全然楽しく観れるし、ちゃーーーんとクレしん映画として成り立っているからスタッフ陣あっぱれ!

しかも!映画の中で敵となっている「悪夢」をアニメらしくぶっ潰して終わり!という単純なアンサーじゃない。

それは・・・うーーーん・・・話したいけれど

・・・そりゃダメ!!!

まだ絶賛上映中だから、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい!!!

 

低いところから失礼しました!

映画『グッドナイト・マミー』ネタバレ無しの感想文 〜母と子の二人三脚で編み出される恐怖〜

低いところから失礼します。

 

「これどこに置くんだよ!」ていうくらいデカくてジャマくさい映画ソフトを買い集めるのが趣味のジャガモンド斉藤正伸です。

最近あんまりないけど、無駄なゴージャス感いいですよね。

 

小学校のとき同級生が野生のヤモリを木の枝で串刺しにしてはしゃいでいた光景が未だにトラウマとして、脳裏に焼きついている。

この「ヤモリ串刺し事件」で本当に恐ろしいのは、生き物を無残に殺めている残酷性とは別にある。それは、その同級生に「悪意」が無いということ。彼らにとってヤモリを串刺しにするという行為は遊びの延長線上にあるのだ。

 

『グッドナイト・マミー』

美容整形により人格まで豹変した母親の正体を疑う双子の少年が引き起こす惨劇を描いたオーストリア製サイコスリラー。2014年のシッチェス・カタロニア国際映画祭ほか、世界各地の映画祭で話題となり、米アカデミー外国語映画賞にエントリーするオーストリア代表作品にも選出された。森と畑に囲まれた田舎の一軒家で母親の帰りを待つ9歳の双子の兄弟。ところが、帰ってきた母親は顔の整形手術を受けており、頭部が包帯でぐるぐる巻きになっていた。さらに性格まで別人のように冷たくなってしまい、兄弟は本当に自分たちの母親なのか疑いを抱くように。そして正体を暴くべく彼女を試しはじめるが、その行為は次第にエスカレートしていく。「パラダイス」3部作などで知られる鬼才ウルリッヒ・ザイドル監督の妻で同シリーズの脚本にも参加したベロニカ・フランツと、彼女と2度目のタッグとなるセベリン・フィアラが共同監督を務めた。母親役に「ザ・ファイト 拳に込めたプライド」のスザンネ・ベスト。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。

o0550081513551080019

 

まず、目を塞ぎたくなる予告編が最高じゃんか!

もうこの時点で興味湧いてくれたら、読むのやめてTSUTAYAに走って!

 

この映画、たぶん予告編観てからでないとすんなり状況を飲み込めないかも…というのも劇中でほとんど状況説明が無い。

お母さんがどこで何のために手術をしたのか。お父さんはどうしたのか。双子とはどんな関係だったのか…。

色々と想像して補わなくちゃいけない。それがまたイイ。

映像は文章とは違うからと言ってナレーション、テロップ、説明的なセリフですべてを説明しようとする映画は強引だしつまらない。あくまでも、登場人物の人生体験の一部を覗き見することが映画の醍醐味の1つだと筆者は考える。

私たち観客は「説明」が入ると、作り手やカメラを無意識に感じてしまう。それを感じてしまうと作品に入り込めず、受け身になる。

※その説明を逆手にとってしっかり意味がある作品は別!

ということで、筆者も「ネタバレ」という名のクソ説明は極力せずに本作について書き殴りたいと思う!

 

この記事をぜんぶしてから鑑賞しても鑑賞後に読んでも、どちらでも楽しめることを願う。

予告編を観てもらえればわかる通り、この母ちゃんマジで怖ぇよ!

191737

郊外にある家という設定も活かされていて、静寂な空間の中での「わっ!」みたいなベロベロバー恐怖演出はお見事。予告編通り虫を使ったり、痛い!痛い!という視覚的恐怖ももちろんあるので十分キャーキャー楽しめる。

 

ただ、筆者がここで特筆したいのは 

「心理的な恐怖」だ。

「母」という存在はこの世で一番愛すると同時に、一番傷つけてしまう存在。一人に一人しかいない唯一無二の母親が自分の知らない「何か」に変貌していってしまう事はとてつもなく恐ろしく、観てるこっちも双子と同様、焦燥に駆られる。

双子が本当に母親かどうかを確かめるために様々な罠を仕掛ける。そのトラップに母親がひっかかる度に「うわ…こいついったい誰なんだよ!」という観客の不安は増すばかり。母親ではないと確信を持ち始める双子は子供なりの知恵で自分らなりの「武器」を作り出し、母親を拷問にかけようとする・・・

映画の前半は上記のような「愛する母親が別人に入れ替わってしまったら?」という誰でも感情移入できる恐怖で頭がいっぱいになる。

だが・・・映画の後半から恐怖とは別に一種の「危うさ」を感じ始める。

それは双子が生み出す「武器」や拷問方法がチープなんだけど幼い知恵ゆえに「危うさ」を伴っているからだ。子供は限度がわからない。ここまでやったらどうなってしまうかという危機を予測する力が乏しい。それが危ういし、怖い!

o0599025213510413786

前半で、一生懸命武器を作り罠を仕掛ける双子を観て

「わぁ~。ホーム・アローンみたいで楽しい~」と浮かれ気味になっていた自分をビンタしたい。

10004253_h_pc_l

最初は行け行け~!やれやれ~!と双子を応援してるんだけど、エスカレートしていく拷問を見て「あれ?これ本当のお母さんだったらどうすんだ!?」と急に不安になってくるのだ。

この手の映画はたいてい絶対的に恐ろしい対象が物語の中枢に1つだけ存在してその一方的な恐ろしさで物語を引っ張る。(『13日の金曜日』だったらジェイソンだし『リング』なら貞子)しかし、本作『グッドナイト・マミー』の恐怖は決して1つに絞られるのではなく「母親」と「子供」の恐怖という二層で構成されている。劇中ずーっと怖いんだけど、途中からその怖さの対象がずれ始めてくるのがたまらない!

相手を痛めつける目的で殺すとか呪うとかも怖いが、本当に恐ろしいのは想像力に乏しくヤモリを串刺しにしてしまう少年の心そのものなのだ。

脳みそがてんやわんやしている内に、映画はクライマックスを迎え、エンドロールでは開いた口が塞がらずに脳内では双子が駆け回り、最終的には「ママーーー!」と叫びたくなる(自分で何言ってるのかわからないけど、とにかくトランス状態)

友達や恋人と鑑賞し「あれはああだったんじゃない??」と後からキャッキャできる映画って夏にはピッタリじゃないか!

もうDVD出てるので、是非!

 

低いところから失礼しました。

新作映画『テラフォーマーズ』ネタバレありの感想文 〜観終わったら、きっと人に優しくなれる〜

低いところから失礼します。ジャガモンド 斉藤です。

先日のゴールデンウィークに公開されたものの、最初から存在しなかったようなシカトっぷり。笑 レビューでは某進撃映画と同じくらいつまらない!!!とか言われ、完全に他の大作に埋もれている三池崇史監督『テラフォーマーズ』

最近、世の中ではみんなが「いいね!」と言うから自分も「いいね!」と言う傾向がある。逆もしかりで、つまんないと言われるとつまらないんだと思い込んで食わず嫌いする。もったいない!ってことで『テラフォーマーズ』観てきました。

 200 

結論から言うと

言うほど悪くない!!

みんなそんな目でテラちゃんを見ないでよ!悪い子じゃないんだから!

 

これはこれで楽しめる。ということで、書き殴っていきます。

 

まずは、あらすじから

火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の壮絶な戦いを描いた大ヒットコミックを、鬼才・三池崇史監督のメガホンにより実写映画化。主演を「悪の教典」でも三池監督とタッグを組んだ伊藤英明が務め、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬ら豪華キャストが集った。2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人(そうじゃない人いるよね…?)が火星に送り込まれるが……。送り込まれた彼らには昆虫のDNAが組み込まれており、各昆虫の能力を人間大のサイズで発揮することがきでる。彼らは異常進化してしまったテラフォーマーたちと死闘を繰り広げるのだった。

 

・・・どうだ!

 

2599年という「いつだよ!」というバカっぽい設定と、火星の気温を上げるためにゴキブリを送り込むというなんだかよくわからないテラフォーミング計画……もうこの時点でまともな実写映画を観れると思ってる方が悪い!うん、つまりおまえが悪い!(無茶苦茶でごめんなさい)「いまやってる映画で何観たらいい?」と聞かれたら、確実に名前をあげない映画だが、完成度の高い映画ばっかり観ないでたまには頭の体操をしよう!(ちなみに筆者は原作の漫画は途中まで読了!だけど、ウル覚えです・・・もちろん漫画の設定としては楽しい!)

きっと本作を最後まで鑑賞しニコニコしながら劇場を後にすることがきたならば、そのあとの人生で他人のどんな失態でも許すことのできる心の優しい人間に成長することができるに違いない!!

 

そう!『テラフォーマーズ』は人の心を優しくしてくれる映画なのだ!

「人に優しくなりたい」と悩む君は今すぐ映画館へ向かおう!

 

それでも観る気にならない君へ!ここで、『テラフォーマーズ』の「具体的にどこが君を優しくしてくれるのか」をポイントで紹介していこう!きっとこれを読めば、観た気にもなるし、観る気にもなるかもしれない!

 

①ケイン・コスギの日本語が上達していて安心する!

みなさんお馴染みのケイン・コスギさんが本作にはゴッド・リー役で出演している。

tera051

ゴッド・リー。強そうだ。

最初は黙って端っこに座ってるので「あれ?日本語変だから喋らないキャラ?」と思いきや、最初の戦闘でしっかり見せ場が用意されている。しかも、主人公 伊藤英明を日本語でだますという登場のしかた。

news_header_terraformars_201603_01

テレビを見てて「いつ日本語がうまくなるんだろう」と不安になっていたみなさん、大丈夫。

ケイン・コスギに日本語は上達している!

映画が始まってずっと不安な気持ちが続くが、ケイン・コスギの「日本語披露のシーン」(もちろん披露がメインではない)によって一気に気持ちが落ち着き、安定した精神状態で映画を観ることができる!もうこの時点で君は優しさに包まれている!

 

②人生で大切なことは、何事にも疑問は持たず実践すること!

みんなで乗ってたきた宇宙船バグス号。しかし、そのバグス号はテラフォーマーたちの襲撃によって宇宙船としての機能を失ってしまった…。もう地球に帰れない・・・。そんな絶望感がメンバーたちの間で漂う中、艦長が一言。

艦長 「バグズ1号の動力を使おう!」

みんな「なに!?バグズ1号?!1号が存在したですか!?」

驚愕する主人公たち。

そう!かつて火星に送られた別の宇宙船が存在したのだ!主人公たちが乗ってきた宇宙船は2号だったのだ!彼らは命綱であるバグズ1号を目指して、勇敢に火星の荒野を進むのだった…!うん!明快な展開だ!

問題はここではない、そのあとバグズ2号が画面に映った時、筆者はとんでもないものを目にしてしまった。

バグズ2号の機体表面に大きな字で

「2」と書かれていた。

 

もう一度言おう。

と書かれていたのだ!

 

主人公たちは宇宙船に搭乗する時「2の件」は話題に出なかったのか??

「2ってなんだろうね・・・まぁいいっか!」 となったのか?

よくもまぁ、2と書かれた宇宙船に乗ってきて1号の存在を聞かされた時、新鮮なリアクションがとれたなと感心する。さすが一流の役者陣。嬉しいサプライズを用意してくれた艦長に気を遣ったのか。それともみんな頭がテラフォーマーしちゃってたのか・・・

 

③山ピー、そのカツラはどうしたの。

気づいてると思うけど、山Pのカツラは被る意味がわからないし、ゴワゴワでなんか変。

154x300xtf004-154x300.png.pagespeed.ic.2KMavfA66D

設定では、主人公たちは昆虫DNAを活性化する注射によって、昆虫の威力を増し、テラフォーマーたちと対等に戦えるようになっている。

クライマックスの戦いで、山Pは自分に注射を連射!

その注射によって身体は痛めつけられ(なぜか注射を打てば打つほど弱くなっていく。そして、なぜか髪の毛が伸びる…)敵の攻撃ではなく、自滅していく。

Cckv_A0UUAAX3su

山Pの頑張りもあって、テラフォーマーズは全滅!生き残った主人公 伊藤英明。テラフォーマーズの残骸が散らばる焼け野原に山Pらしき影が・・・

「ギギギ・・・ギギ・・・ギギギギギ・・・・」

と虫の叫び声が聞こえる…

まぁ、なんて可哀想な姿に…!!山Pは完全にバッタの姿と化していた。(なぜかダサいカツラだけは残っている)

bug_tonosama_batta

バッタの顔面画像はグロいのでイラストにしました。

 

ゆっくりとバッタPに歩み寄る伊藤英明。

そこでバッタ男が一言

 

バッタ男「お前らに惚れちまったぜ…」

 

えええええ!!???・・・しゃ、しゃ、しゃべれるの!???!

 

完全にバッタのDNAに乗っ取られたんじゃないの??

見た目は完全にバッタと化し、言葉を失ってしまったが、魂…つまり意思だけは山Pのまま。ということであれば、まだわかる。違う。別に声が変わるわけでもなく、ハッキリと山Pがしゃべっている。

 

「バッタの仮面を被った」山Pがそこにいた!

 

名作『ザ・フライ』ではを観てないのか!??

 

戦うために。仲間と一緒い生き残るためにバッタ男に変身したんだから・・・

仲間と通じ合える唯一の手段「言葉」は失いなさいよ!

 

伊藤英明「おい!大丈夫か…!?」

バッタP 「ギギギ・・・ギギギ・・・ギギギギギ」

伊藤英明「…こんな姿になっちまいやがって…」

バッタP 「ギギギギギギ・・・ギギギギ・・・」

伊藤英明「お前のおかげで救われたんだぜ・・・」

バッタP 「・・・ギギギギギギギギギギ!!」

 

 

で、いいじゃないか!「ギギギ」でいいじゃないか!

最初はいがみ合っていたが、最後まで一緒に戦ってくれた同志の声を聞くことができない・・・切ないじゃないか!ドラマじゃないか!!

※ちなみに原作でもこういう設定らしいので、なんとも言えませんが、「映画向きではない」と判断する部分はしっかりアレンジする。原作通りにするべきところは守る。というメリハリは大事。

なんだよ!これ!ふざけんなよ!結局、突っ込みどころ満載じゃねーか・・・!!

 

・・・はっ!ごめんなさい!ついつい熱くなって「優しい心」を失っていました。

まだまだ修行が足りない。

 

でもでも!そもそも三池崇史という監督は質もジャンルも幅広いから楽しい!という存在だから、これはこれでアリなんですよ!ということで、この記事を読んだ上でも鑑賞してもいろいろと「優しくなれる」ポイントがたくさんあると思います!ぜひ観に行ってください!(ごめんなさい、全然説得力ない)

 

低いところから失礼しました。

 

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』 ネタバレ無しの感想文 〜この映画は恐ろしい!どこまで進化する!? MCU映画〜

低いところから失礼します。

 

最近、ゾンビ映画を鑑賞する機会が増え「籠城」にロマンを感じているジャガモンド斉藤です。嗚呼、一夜でいいから籠城してみたい。

 

HuluやNetflixなどのネット配信サービスで映画がタブレットや携帯端末で手軽に観れちゃう世の中で「映画は映画館で観なさい!」という古臭い主張をされたらイヤ?

映像の質、音の質、環境……最高の設備を持って映画を体験するべきだという理由も、もちろんあるけど筆者が主張する理由はもう1つある。

映画は映画館で観よう。なぜなら…

 

映画はお祭り

 

だから。

映画は映画館だけに収まる娯楽ではなく、あらゆる分野に飛び火し、社会を巻き込む「現象」でもある。

公開終了までに過去作や関連作を鑑賞(ここはネットやDVDでいいからね♡)し、SNSやネットでその映画の反響をサーフィンし、ユニクロでコラボTシャツ着ちゃって、グッズなんかも買っちゃったりなんかして、浮かれた気分で劇場に足を運ぶ!映画館の外に出ても、その作品を感じ、取り入れて、みんなでワイワイ騒ぐのだ。

日本が生んだ巨匠 黒澤明監督は

「映画は世界の広場である」

という言葉を残した。

映画は「文化や言葉、習慣の違いを感じながらも、個人や人種を乗り越えて感情移入することができる」という意味合いなのだが「他者と一緒に同じものに熱狂する」というこのお祭りも、それに近いものがあるのではないだろうか。

みんなが熱狂するほど思い入れの強い作品だからこそ、感想・意見や感想が異なり、それを共有すること自体が楽しい。

(このコラムのパートナーでもある柿沼キヨシと立ち上げたイベント『おまけの夜』のコンセプトにもそんなエッセンスが入っていたりする。)

 

ともかく…映画をリアルタイムで鑑賞することの意味は重要だ!

 

今、まさにお祭り映画化しているのが、MARVELスタジオ&ディズニースタジオが世界に送り続けている映画シリーズがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)だ。

marvel-cinematic-universe

要するにアメコミ映画。

今までアメコミ映画でも1つの作品がシリーズ化することはあったが「複数の作品の世界が同一」という思い切った作り方に踏み込んでいるのがMCUの特徴だ。

単体の映画には毎回、別の作品の話やキャラが登場し、エンドロール後には次作の布石となるシーンが必ず流れ「え?気になる!次も観なきゃ!」と思わせる中毒性を持っている。

だいたいこの手の作品は関連作や前作を観ていないと楽しめなかったりする。特に日本ではドラマシリーズが映画で完結したりするケースが異常に多いから、身近に感じることだと思う…。

そんなハンデがありながらも、ここまでMCUが成功しているの理由は1つ1つの単体作品が抜群の安定クオリティを誇っている点である。

「やっぱり稲葉!100人乗ってもダイジョーブ!」的なノリでスタッフ陣が自信満々でクオリティの高い作品を提供してくれている。

1つの単体作を観れば「あー、他も観なきゃ…」とかったるい義務感に陥るのではなく「他も観たい!」と思わせてくれる!それくらい良く出来ている。

だがしかし、「アメコミ映画」と聞いて拒否反応を示す人って多いのは?

マスク、マント、タイツを身にまとったヒーローが人類を救うために活躍するって……ちょっと冷める。

 

ちなみにそんな思いを胸にMCUシリーズを一作目から全て観ようとしてる、同じ「おまけの夜」のブログがこちら

マーベル映画『アイアンマン』感想。マーベルシリーズ(MCU)これから全部観る。

 

漫画やアニメならまだしも、実写でやるってなると「コスプレ大会」にしか見えないし、誰とは言わないけど、MCUシリーズの中にも際どい見た目の連中は確かにいる。少し前のアメコミ映画はその不安をぬぐえない何とも言えない作品は多かった…

だが、MCUの第1作である2008年『アイアンマン』は9.11以降のアメリカというテーマをしっかり正面から捉えつつも、ロバート・ダウニー・Jrが主人公トニー・スタークを演じたことで、とんでもなく緩急がしっかりとしている。

「自己中でナルシスト」という人物がヒーローになることで、新しいヒーロー像が誕生した。

20130702171716eb4

このアイアンマンと共通部分がありつつも、対極にいるヒーローがバットマンだ。アイアンマンもバットマンも特殊能力は何も持ち合わせていない。どちらもお金持ち。そのお金を元に、自分の装備を作り上げていくのだが、バットマンは「正義とは何か?」とずっと悩んでいる夜と雨がよく似合う憂鬱なヒーローだ。一方、アイアンマンは自分がしたことに悩むのは最初だけで、そこからは開き直り我が道をゆくパーティー野郎だ。(シビルウォーまで作品を重ねると、あらゆるトラウマを経験。キャラは崩壊し、極度の心配性に陥る)

そのキャラクターの潔さも相まって、アメコミに抵抗ある人でさえ楽しむことのできる娯楽作として最高の出来栄えとなった。

 

『アイアンマン』のヒットで調子付いたMARVELスタジオは、8年間に渡って、MCUの単体作品やヒーローみんなが大集合する『アベンジャーズ』を1、2と大成功させ、今ではとんでもない「お祭り映画」と化してしまった。

そして…

前置きが長くなったが、今回紹介するのはシリーズ13作目となる

Captain-America-Civil-War-IMAX-poster

『シビル・ウォー  キャプテンアメリカ』

〜あらすじ

マーベルコミック原作「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3作。マーベルヒーローが集結した「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」後の物語となり、キャプテン・アメリカとアイアンマンという「アベンジャーズ」を代表する2人のヒーローの対立を描く。人類の平和を守るアベンジャーズは戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマンはその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で持つべき」という持論のキャプテン・アメリカは反発。2人の意見はすれ違い、一色触発の緊張感が高まっていく。キャプテン・アメリカ、アイアンマンらおなじみのアベンジャーズの面々に、アントマンやブラックパンサー、そしてスパイダーマンと新たなヒーローも続々参戦。(映画.comより引用)

 

キャプテン・アメリカ単体の映画ではあるが、あまりに多くのヒーローが出演するため『アベンジャーズ 2.5』とも呼ばれているほど。

正直、本作を観る前、筆者はこのお祭りにいい加減に疲れ果てていた。

というのも、『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』がオールスター感謝祭みたいな演者量になってて「あれ?これ誰だっけ?」の連続で、もうヘトヘト。

その感じがまた来るのか…と思ったら腰が重かった。

しかし、一度担いだ神輿を手放すわけにはいかないぜ!てやんでい!ということで、劇場に足を運んでみた。

結論から言う。

 

ビックリしちゃった!!

MCUシリーズの中で一番「ショッキングな面白さ」だった!

 

まず、懸案だった演者の量。

うん、多い。

だけど、しっかり一人一人に焦点が当てられていて、教室の窓際にいるような存在感の薄いヒーローはどこにもいない。よくぞここまで整理してる。

アベンジャーズを国連の監視下に置くか置かないかで対立するんだけど、それぞれがなぜそのような道を選んだのかを知りたくなり過去作品を見直したいというモチベーションも湧いてくる。

そして、好みだったのがアクション。

個人的にフルCGのキャラがひたすら殴りあうっていうアクションは好きじゃない。

いくらバカバカしくとも着ぐるみの実写にこだわっている『ゴジラ』で育ってしまった筆者としては、フルCGだとどうしても嘘くさく見えちゃう。

このキャプテン・アメリカシリーズは前作もそうだったが、実写の肉弾戦がメインになっていて、痺れる。シビレル・ウォー(深夜に書いてるから許してほしい)

高速道路を危なっかしく走るチェイスシーンは最高に唸る。

 

そして、何より一番のパンチを食らったのはクライマックス。

 

最後の仕掛けで「ええ‼そんな展開になっちゃうの!?」って怖くて震えた。

『セブン』『ファイト・クラブ』のデヴィット・フィンチャーの映画を観てる気分になった。

筆者が映画を観てて、個人的にグッとくるのが

「ジャンルがシフトしていく」

ことだ。

映画を見始めた頃と最後の頃で作品のジャンルが変わってしまい、こっちが振り回されてる感が快感でたまらない。

本作は完全にそれだった。

ラストの殴り合いのマジ感によって、中盤の見せ場である空港での殴り合いはもはやタダのじゃれ合いに感じる。

アイアンマンがスパイダーマンを雇う意味は、スパイダーの糸でキャプンアメリカを傷つけないためであろうけど、ラストはそうじゃない。おそろしいほど手加減がない。

映画の冒頭でアイアンマンがある台詞を講義でみんなに説く。

その台詞がラストでは……あああ!これ以上はネタバレになっちゃう~~~!急いで劇場いって~!

 

そして、アベンジャーズ内戦の結末も全く安易でない。

ラストに登場する「必要ならいつでも呼んでくれ」というセリフはTHE ヒーローだし、最高にクールだ。

「うちわモメ」という同じようなテーマを扱っていた『バットマンvsスーパーマン』は一体、なんだったんだ。と思えてしまうほど。

 

どんな映画においても、主人公が「成長する」ということは欠かせない。

ヒーロー映画で主人公の「成長」を描きやすいのは決まって第1作目だ。

だいたい主人公は何らかの事情で何かしらの力を得て、得た力の責任を自分に問い、ヒーローになるかならないか悩む。で、クライマックスでちゃんとヒーローになる決意する。

大体がこのプロットである。

続編では「ヒーローを続けるかどうか」で悩んだり「大切な人を失う」みたいな展開になり、ヒーローとしての気持ちよい成長は描きにくくなっていく。要するに話がなかなか前に進まないのだ。

だが、本作でキャプテン・アメリカは3作品目だが、組織に依存することのない「真のヒーロー」へと成長を遂げるのだ。

今までもヒーローだったけど、もっとヒーローになる!

しかも、今まで童貞(たぶん)だったキャップは恋の面で大事な一歩を歩む…(やっと踏み込んだキャップに拍手喝采!よくできました!)

キャプテン・アメリカ(日本に置き換えたら「日本の隊長」みたいな感じだぜ?)っていう名前はダサいし、コスチュームも星が書いてあったりしてなんだかセンスが小学生みたいだなって思ってた。アイアンマンに比べたら考えが真面目でつまんないし、童貞だし(たぶん)ってバカにしてた。

ごめん。今までごめん。キャップ。

君が一番カッコイイよ!!!

アメコミ映画と聞いて、ジンマシンがでちゃってたそこのあなた!大丈夫!

MCUシリーズはヒーロー映画という枠を飛び越えて、楽しめる!どんどん進化してるよ!

 

さぁ、今からこのお祭に参加しよう!!!

 

低いところから失礼しました。

ハリウッド版『デスノート』監督⁉︎ アダム・ヴィンガード

 

低いところから失礼します。

 

アメリカは太っ腹だ。

低予算の映画で「わ!この監督すごーい!」とマークしてると、超大作商業映画の監督に突然抜擢されたりするから、同級生がAV女優としてデビューしてしまったような寂しさもありつつ嬉しい興奮もある。(同級生がAV出たら絶対観るもんね!)

だが、それと同時にその大きなチャンスで大失敗し、2度と大作を任されなくなったりもするパターンもあるので結果次第ではあるのだけど

ともかく、アメリカでは低予算映画で注目され、超大作の監督を任されるケースが多い。

 

今日はそのうちの1人である

アダム・ヴィンガード監督

について殴り書く!

 

ここ数年、アダムちゃん(親しみも込めてアダムちゃんと呼ぼう!)を陰ながらで応援していたんだけど、ビックニュースが舞い込んできた!

どうやらハリウッド版『デスノート』監督に抜擢されたらしい!!!

 

低予算ながら間違いなく傑作を生み出してきたアダムちゃんがついに脱いだ!!

 

好きだった同級生がAVに出るなら、観ないわけにはいかない!

 

というわけで、今からアダムちゃんファンになっても遅くはない!

ぜひこのタイミングでアダムちゃんのことを好きになってもらいたいし、絶対に損はしない!

しかも、このアダムちゃん。

サスペンスやスリラー映画が多いので、今年の夏に家で鑑賞する映画としては最高にピッタリ!

 

ということで、個人的に推している「アダム・ヴィンガード おすすめベスト3」を勝手に発表!(ベスト3も何もアダムちゃんは長編映画まだ3本しか撮ってないよ!)

 

まず第3位!

20141003231520

『ザ・ゲスト』(原題『The Guest』)

ハロウィン間近、ある家庭に戦死した息子の友人という青年デビッドが現れ、人柄も容姿も完璧な彼を一家は快く迎え入れる。デビッドは家庭内の問題を解決するなどし、家族との距離を縮めていくが、徐々にその隠された裏の顔が明らかになっていく。やがて事態は特殊部隊も巻き込んだ壮絶な銃撃戦へと発展。平凡な家庭が一転して戦場と化す。(映画.comサイトより)

 

アダムちゃんの映画で面白い要素の1つは、ある人物の印象が見始めた頃と観終わる頃で比べると、完全に180度変わってしまうところにある。

この『ザ・ゲスト』はその極め付けでだ。

最初「え?デビットすげーいい奴。こういうお兄ちゃん欲しかったんだよね〜!」って観てるこっちはウハウハしちゃうんだけど、中盤から少しずつ…「あれ?こいつなんだ?てか、デビットで…」とか疑い始めてしまって、ラストはもうてーへんなことになりまっせ。

 

ただ予告編がちょっと大げさすぎる!

「裏がある」「裏がある」ってさすがにうるせー。そこまで驚愕のラストではないので、軽い気持ちで観よう。

真相はちょっとありきたりでチープな感じは否めないが、アダムちゃんの長編映画の中では一番派手なアクションとかあるから楽しめるはず。

 

第2位

youre_next_aus-poster

『サプライズ』(原題『You’re Next』)

両親の結婚35周年を祝うために家族10人が集まる。しかし、そこへ突然キツネやヒツジ、トラといった動物の仮面をつけた集団が現れ、次々に家族たちは殺されていくのだが…逃げ場のない密室で予測不能な事態が次々と巻き起こる。(映画.com)

 

アダムちゃんの代表作にもなっている『サプライズ』

「山奥の別荘に楽しみにやってきた集団」という設定の時点で「あ~。みんな殺される映画だ!」と推測してしまう人は多いはず。

その発想を逆手にとった映画が本作だ。

主人公は、大家族に嫁いだ女性エリン。

こういう映画に逃げ惑う女の子は必ず登場する。日本のホラー映画でもそうだ。キャーキャー言いながら逃げる女性の姿が画になる。

本来なら、リア充メンバーがズバズバと殺人鬼に殺され、エリンは逃げ惑う!観客はそこに映画ならではのカタルシスを感じるのだがこの映画は逆だ。

 

なぜならエリンは…

 

サバイバルが得意だったのだ!!

だから、強い!そして、何より肝が据わってるのだ!

 

「なんだよその設定!」ってツッコミたくなる気持ちもわかるが、まあまあ落ち着いて!

 

その設定さえ飲み込んでしまえば、日頃のストレスが吹き飛ぶ超絶娯楽作だ。武器を持ち、余裕をかましていた犯人集団たちが慄いていく姿は最高に気持ち良い!

邦題と予告編通りに「サプライズ」を期待すると肩透かしを食らうので要注意だが、通常の「ペンション殺人もの」映画にひねりが加わっているので、十分に楽しめる作品だ。

家でビールとポップコーン食いながら、わーきゃー言って楽しんでもらいたい。

 

 

1位!

poster24

『ビューティフル・ダイ』(原題『A Horrible Way to Die』)

脱獄し殺人を繰り返しながらかつての恋人のもとへ向かう殺人鬼の現在と、2人が愛し合っていた過去の姿を交錯させながら描く。恋人が殺人鬼であることを知ったサラは自ら警察に通報し、愛を終わらせたが、そのことがきっかけでアルコール依存症になってしまう。一方、サラの通報により投獄されたギャレットは、看守を殺して脱獄。猟奇的で残虐な本能を抑えることができず、殺人を繰り返しながら、かつて愛した女サラのもとへ向かう。

 

公開は『サプライズ』より後になっているが、制作されたのは2010年。

つまりアダムちゃん記念すべき長編デビュー作だ。

最も愛する人間が殺人鬼だったらという設定に加えて殺人鬼が「何のために脱獄し、何のためにサラに会うのか?」が重要なキーとなっている。ラストでそれが明かされる時、唸る!!!

かっちょええ!!!美しい!!!

もし、自分が愛した相手に裏の顔があったらと想像したことは無いだろうか?

少なくとも本作を鑑賞した後、絶対恋人の見方が変わる……。

淡々としているので派手好みの人には物足りないかもしれないが、アダムちゃんの長編の中では一番グロテスクなシーンも無いので、オススメ。

 

アダムちゃんはこの長編3作品で共通するテーマをベースに物語を展開している。

それは…

 

「隣人への恐怖」

 

ここでの「隣人」というのは、身近な人のことをさす。家族、友人、恋人……

人生で出会うたくさんの人々の本当の姿を過去の経歴を、僕たちはどこまで把握して付き合っているのだろう。

 

『ビューティフル・ダイ』では主人公の恋人が殺人鬼だったという「恐怖」

『サプライズ』では殺人鬼3人組にとって主人公の存在がまさに「恐怖」であり、主人公にとっての「恐怖」は真犯人の存在だ。

『ザ・ゲスト』はその極みでいきなりやってきた人間の情報量の少なさが「恐怖」を無限大に倍増させる設定だった。

 

この「隣人への恐怖」というのは誰もが感情移入できるテーマだ。

 

もしも自分の恋人が…

もしも自分の家族が…

もしも隣に住むあの人が…

と日常に起きうる恐怖に置き換えることができるのがアダムちゃん映画の醍醐味でもある。

 

アダム・ヴィンガードという監督は

「隣人への恐怖」というテーマをベースにジャンル映画を進化させてきた新鋭作家なのだ。

 

では…

ハリウッド版『デスノート』

とんでもないアレンジが加えられてない限り、アダムちゃんにとってなんとピッタリな題材ではなかろうか!?

「誰がデスノートを持っているのか」という設定で心理戦を展開するアダムちゃんの姿を想像すると今からワクワクが止まらない!!

今からアダムちゃんの過去作を鑑賞し、ハリウッド版『デスノート』にみんなで備えよう!

 

低いところから失礼しました!

新作『コップ・カー』感想文 〜「弱そう」が怖いという逆転の発想〜

低いところから失礼します。

 

先日、初の4DXで水を浴びすぎて、完全に風邪をひいたジャガモンド斉藤です。

次回からはちゃんと水停止ボタン押します。

 

さて、この映画コラム『低いところから失礼します』の記念すべき第1回目。

映画館やDVDなどで鑑賞した「映画」をお笑い芸人のわたくしが低いところから……とか言いつつ偉そうに!そして、時には激しく!さらには愛と尊敬を込めて映画のことを書きまくる…そんなブログにしていこうと思います。

皆さん、是非お付き合いください。

宜しくお願いします。

 

本日、紹介する映画は、テアトルシネマ渋谷で鑑賞してきた……

ジョン・ワッツ監督『コップ・カー』

CZF5IiPVIAQ7OzC

 

コップのカー。つまりパトカー!

それがどうしたんだと!

まずは、簡単にあらすじを紹介します。

 

家出をした少年二人組が主人公。

あても無く広い荒野を2人で歩いていると誰も乗っていないパトカー(コップ・カー)を発見!

もちろん免許もは持ってない2人だけど「マリオカートならやったっことある」というしっかり根拠のある自信でそのパトカーを盗み出し、走り出す!

フッーーーー!

楽しい!!!無免許運転は少年時代の夢!ロマン!

 

『グーニーズ』や『スタンドバイミ』を彷彿とさせる少年冒険モノのテンションで映画はスタートするが

そのパトカーの持ち主は悪徳警官ケヴィン・ベーコン様だった!

その車に悪いことたくさんした証拠品とある人物をトランクにを乗せていたもんだから、激オコ!

ベーコンはそのコップカーを取り返そうと少年2人を追い始めるのだった……

  

 

もう面白そうでしょ?

 

まず少年達!かわいそすぎるよ!

 

初めての社会経験が全力のケヴィン・ベーコンに追われるって。

「運がない」じゃ片付けられない!

「ガキども 遊びは終わりだ」って、そんなにムキになられたらもうたまんないよね。

たぶん過去世で悪いことしたんだろーね!

 

まず、この悪徳警官のキャスティングがケヴィン・ベーコンってのがすんげー良い!

ベーコンが具体的にどんな悪役なのかは、本編内で全く語られない。

冒頭で、人気のない林にパトカーを駐車するベーコン。運転席からヌッと出てくるもうその時点で、怪しい。

「あ、この人悪役だな」と直感でわかるのが、ケヴィン・ベーコンの顔力!

そう。ベーコンに説明はいらないのだ!!

毎回、ベーコンが悪い!!(それは言い過ぎ)

もちろん、その後の彼の行動を見れば、裏で悪いことをコソコソやってるんだってことが明らかになっていく。

 

もしもこの役がシュワちゃんみたいなムキムキ野郎だったら、何があっても地獄の果てまで追いかけてきそうなターミネーター感が強すぎる。

もしもこの役が『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムなら無駄に早そうなスポーツカーで追いかけてきて、速攻で追いつかれイスを使った謎の格闘技で即死しそうだ。

 

ベーコンは弱そう。

てか弱い!

 

冒頭で、死体を荒野に空いた穴まで引きずって落とすシーンがあるんだけど、もうヘトヘトで汗だく息切れ状態だし、そもそも車でその穴まで行けよ!という頭の弱さも備えている。

(とは、言ったものの後半はズル賢いので、生き抜く知恵はあるらしい。それも弱さゆえ?)

 

だか、そこがキャスティングの妙というやつで、「弱いからこそ、何をするかわからない」感が怖い。

麻薬がらみの証拠品が消えたことで、焦りまくるベーコンは『フォレストガンプ』のトム・ハンクス並みに荒野をダッシュして車を盗み、家にあった証拠品である麻薬をトイレの便器に捨て流しながらも吸いまくってハイになるという慌てっぷり!

 

ねぇ!落ち着いてよ!ベーコン!

思わず、スクリーンにそう叫んでしまいたくなる。

 

そんな様子を観る観客は「あ。このおじさん、子供でも殺すなといや~な予感がしながら映画を観る事になるから、そんなことも知らずにキャッキャはしゃいでる主人公2人を見ると「もう!いいから静かにしてよ!」とヒヤヒヤものなのだ。

 

 

ケヴィン・ベーコン本人が脚本を読んで惚れ込み製作総指揮も担当しているので、ナイス ケヴィン!!!

 

だが、本作の本当に恐ろしいところはその子供2人の無邪気さだ。車を盗み出すところからラストにかけてずーっとキャッキャしてる子供2人が1番危ういし、笑える。

ラストの仕掛けはその「若すぎる若気の至り」が招いた最悪の事態へと発展していくし、それが主人公少年の成長にも繋がるキーにもなっていく。

 

本作が認められ、監督のジョン・ワッツは新『スパイダーマン』シリーズの監督を任されることになったそうだ。

もしかして、スパイダーマンの敵役がケヴィン・ベーコン…なんてことも!?

これから大物になっていくであろう監督の傑作を是非、その目に焼き付けてもらいたい!

 

低いところから失礼しました。