『トビラ・ウネリ』日記

こんにちは。

マーベル映画を全て観て『シビル・ウォー』をみにいく企画を勝手にやってますが、『アベンジャーズ』を観ている途中で寝てしまいました。

 

会社の後輩に話したら「え?」って反応されました。

 

柿沼です。

 

 

 

で、結局『アベンジャーズ』はとめて後日みることにしたので今日は映画については書けないし、普段仕事の内容についてよく聞かれるので、ここで僕が働いているポスプロという場所について詳しく書いてみたいと思います。

 

映像制作における簡単なざっとした流れを説明しますと。

 

クライアント(企業・アーティスト・局などなど)が映像作品を作りたいといって広告代理店、番組とかなら制作会社に依頼します。

 

そしたら、映像のプロデューサーディレクター(監督)などもろもろ全体の座組を考えて手配。

脚本、絵コンテの執筆。デザインやら大道具小道具の制作。あれが必要だ、これが必要だ、あーだこーだみんなでがんばって撮影現場では制作会社が現場をつくり撮影。

そして、役者は演技を終え、カメラマンは撮影を終え、監督と制作会社がその撮影素材をもって最後にくるところが編集所(ポスプロ)になります。

 

具体的にはポスプロでどういったことをしてるかというと、うちの場合は番組はあまりやりません。やる時もあります。僕もやったことあります。ですが音楽ものが多いです。

 

例えば音楽もののMVだったら監督がほとんど編集してきます。ほぼ完成まで仕上げてうちにきます。でもなぜ完成まで持っていけるのにポスプロにくるかというと、

 

放送用やWEB-CMなど細かい規定があり、その品質をクリアして納品状態に持っていくのには高い専門知識と機材が必要になるからです。

 

なので、どうしてもポスプロにこなくてはいけなくなります。

 

もちろん、カメラで撮影した素材のまま来て編集機で一からつないでいくこともあります。グリーンバックで撮影した素材を合成したり、モーショングラフィックを作ったりする仕事もあります。

 

 

モーショングラフィックていうのはこうゆうのです。

これは結構前に僕が作ったものです。

 

 

 

合成というのがイメージ湧かない方はこちらをご覧ください。

これはアイアンマン3のメイキングみたいな宣伝映像です。


Iron Man VFX Breakdown by Trixter 投稿者 itsartmag

 

 

こんなレベルの高いことは全くできません。

 

 

 

ここで、アイアンマンのスーツはフルCGですよね?

3DCGというのは編集とちょっと概念が違います。

 

3DCGというのはアニメーターとか絵を描く人に近いかもしれません。

編集をする。映像をかちゃかちゃいじる人っていうのは絵はかけません。絵心も関係ありません。

ただ編集機の扱いをしっていて、素材をうまく活かせるひとです。感覚でいうと編集マン(エディター)は料理人とか美容師さんに近いですね。だからもちろん絵は書けなくても美的センスが問われます。

 

よくお客さんに、「ここの部分いい感じにかっこよくできませんか?」といわれて困ります。でもその期待に応えるのも仕事なので、普段貯めておいたネタとか技術を披露してなんとか切り抜けます。

 

例えばさっきのアイアンマンの中だったら、僕らがかかわるのはどこかというと

合成する作業です。特にMV(ミュージックビデオ)とかだとこれをやることが多いです。

 

具体的には、編集ソフトをつかいの部分を消します。これは撮影環境がよければよいほどソフト上でポチっとやればキレイに消えます。でも、そのなかでよくワイヤーアクションというのをみなさん耳にしますよね?MVでもワイヤーで人を吊るしたりして、浮かせるようにみせます。

 

ですが、みなさんよく考えてください。あのワイヤーってなんで映画だと見えなくなってるんだと思いますか?

 

編集ソフトでポチ?そんな簡単にはいきません。

 

映像とは大体が1秒24枚か30枚の画像の連続でできています。ようはパラパラ漫画だと思って下さい。

そのパラパラ漫画のいちまいいちまい丁寧に全部ワイヤーを手で上から消してるんです。文字通り消してます。

10秒のカットだとしたら24枚×10で240枚全て消してます。

 

アダルトビデオのモザイク。あれも一緒です!

 

僕はやったことありませんが全てみながら消してます。

 

めちゃくちゃ大変です。

 

 

 

よくCGにお金をかけるなんて言い方しますよね?

うちの会社では1時間僕が手をうごかすと1万〜2万とお金がかかります。これを頭に入れておいて下さい。

 

 

まず、CG制作会社がとんでもない時間かけてCGを作りますよね?

次に未経験の人に理解しずらいのがレンダリングという行程です。

 

ものすごく高品質のCGを作った場合、光の屈折、物体に映る反射、金属やらプラスチックやら木製やらの質感、それらもろもろをPCが表現するために計算する作業です。これは必ずしなければ1枚の絵として完成しません。

 

映画ほどのクオリティとなると1枚のCGのレンダリングで数時間かかります。

恐ろしくありませんか?

映像は24枚で1秒ですので、1秒の映像をレンダリング(PCが計算)するだけで何日もかかります。

 

物理的に考えて絶対完成しないですよね?

 

じゃあどうするか。何社にもお願いして同時にレンダリングするんです。

だから、ハリウッド版ゴジラなんかはこのレンダリングだけで数億から数十億とお金がかかったと聞きます。

 

 

そこからですよ?

さっきいった、合成するために人を吊るしているワイヤーをひたすらに消すんです。何時間も何時間も何人もで消すんです。あれが映ってるとか、これが映ってるとか。映ってなくてもこの女の子のこの部分がパンツが見えてるみたいに見えちゃうからごまかして。とかね。

 

ゴジラとかはそりゃ特別ですが、CGを扱うということはただCGを作るだけでなく、つくったあとに編集所にきて、ぽちぽちとキレイにするブラッシュアップ作業が入るんです。

大なり小なりそういったワークフローが必要になるので、レンダリングだけでなくても編集所で僕らが動いたらまたとんでもなくお金がかかるんですね。

 

 

 

これは仕事のほんの一部です。僕なんかの合成の仕事はMVとかで多いですね。

結局なにしてるかあまりわからないと思いますので、また書こうと思います。

 

今日はお疲れさまでした。

 

 

 

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